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日韓トンネルは現実的か〜英仏海峡トンネルを参考に〜

 皆様、こんにちは。ツイッターで日韓トンネル反対を叫ぶ方が一定数いらっしゃるようですが、今回は本当に日韓トンネルは実現するのか、ということを考察していきます。

国際ハイウェイ財団によると日韓トンネルは約200km、建設費用は10兆円とのこと。それに対してイギリスとフランスを結ぶユーロトンネルは約50km、建設費用は1兆6億円。ユーロトンネルは両政府合意から10年で開通が実現して、費用は100%民間、世界中の銀行や建設会社から支援を受けました。

イギリスは島国で移民対策についてフランスと協議して解決したようです。資金を100%民間にするといっても政治的な合意は必要で、日本に置き換えると韓国政府の誠意無しに日韓トンネルにおける政府の合意は不可能です。
 次に、そもそも日韓トンネルは100%民間に出来るのか、ということについて考察します。ユーロトンネルはフランスに本部がある、Getlinkという会社がトンネルを管理し、鉄道は国境をまたいだ国際鉄道会社ユーロスター・インターナショナルが管理しています。ユーロスター・インターナショナルは国際鉄道会社です。Getlink、ユーロスター・インターナショナルはどちらとも純民間です。民間だけで運営が出来るので政府間のいざこざは起きにくいです。
 日韓はどうなのか。日韓をまたがる国際鉄道会社は現時点で存在しません。また、韓国の鉄道会社は韓国政府からの支援で運営されています。JR九州は政府、地方自治体からの支援は受けていません。以上を踏まえると日韓トンネルを民間100%で開通実現すると考えると、韓国の鉄道会社が韓国政府の株を放棄して完全民営化する必要があると思います。政府が負担することも考えられなくはないですが、民間100%にしないと国家間でのいざこざが大きくなってしまうのでユーロトンネルのように民間100%で解決すべきだと私は考えます。ユーロスター・インターナショナルは国境をまたいだ国際鉄道会社で、管轄の問題は発生しませんが、日韓をまたいだ国際鉄道会社が新たに生まれない限り、どこからどこまでが日本の会社の管轄、どこからどこまでが韓国の会社の管轄など揉めることでしょう。国際鉄道会社がないとすれば韓国の鉄道会社とJR九州との連携になるでしょうが、お互いが平等に利益を享受することは難しいでしょう。そして、トンネルの管轄はどうするのか、という問題もあります。
 また、パスポートの問題などは政府間で解決しなくてはならず、政治が解決すべき問題をしっかり解決出来るかという疑問があります。慰安婦、徴用工問題での韓国政府側の対応を見る限り、日韓トンネルでの問題点を話し合い、互いの合意で解決するのは難しいでしょう。
 ここまで、日韓トンネルは実現出来るのかについて考察しました。ユーロトンネルを参考にすると日韓トンネル実現のためには、政府間の合意、世界中の銀行、建設会社からの支援、民間による営業が必要になると考えられます。日韓トンネル開通によってお互いどのような利益があるのか、そして世界中の銀行や建設会社にいかに支援してもらうか、日韓の鉄道会社の問題をいかに解決するかが開通実現の課題になると思いますが、現段階ではそもそもそこまで話は進んでいないと思います。あと何十年後に進展があるかないかそういうレベルの問題です。日韓トンネルはユーロトンネルの4倍の距離、9倍の建設費用という壮大なプロジェクトですから、そう簡単に話が進むわけがありません。現段階ではそこまで騒ぐ話ではない、というのが私の考えです。

参考資料





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