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#012 必ず知っておいてほしい O-1ビザのコト by Yuki Matsuzaki

割引あり

松崎悠希 / Yuki Matsuzaki
俳優・声優 / 録音監督 / プロデューサー / 脚本家・翻訳家 / 演技コーチ / 英語指導
・SAG (全米映画俳優組合員)
ハリウッドで活動する日本人俳優。7歳より宮崎で舞台に立つ。高校卒業後2000年に俳優を目指し渡米。直後にニューヨークで全所持金を盗まれホームレスになるも、俳優になる夢を諦めきれず路上で歌って生活する。B級アクション映画にキャストされたのをきっかけにハリウッドに移り住み、『ラストサムライ』『硫黄島からの手紙』『HEROES』『ピンクパンサー2』『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』など50本以上の作品に出演する。近年では声優の他に、大作ゲームの録音監督(演出)も手掛けている。
代表作:「ラストサムライ」(Warner Bros.)、「硫黄島からの手紙」(Warner Bros.)、「HEROES」(NBC)、「ピンクパンサー2」(Columbia Pictures)、「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」(Disney)など

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ハリウッドにいる事が「正解」ではない

ハリウッド作品の「日本人役」の多くが東京でキャスティングされていること、そして「30代の日本人役」がとても少ないこと、この2点については、以前『30代を生き残るには』で書きました。この2つから浮かび上がって来るのが、「30代はハリウッドにいなくても良い」という驚愕の事実です。

30代の日本人俳優がハリウッドにいても、「主役級の日本人役」のオーディションは、良くて「数ヶ月に1度」、酷い時には「1年に1度」程度しかありません。

「O-1ビザ」取得後の壁

LAに移住する日本からの俳優の多くが「O-1ビザ」と呼ばれる「アーティストビザ」を取得して来ます。この「O-1ビザ」の取得には、移民弁護士に依頼すると日本円で約100万円程度掛かり、取得出来た場合は3年間有効です。

しかし、ここで「大きな落とし穴」があります。

実は「O-1ビザ」では米国撮影の「テレビドラマ」や「大作映画」のオーディションは、多くの場合受けられないのです!

「米国市民もしくは永住権保持者のみ。O-1は不可」と記載されていたりします。

某オーディション掲示サイトに記載された実際の募集条件

「O-1ビザ」NGスタジオリスト:
NBC / Sony / Disney (ABC) / Warner Bros. / Discovery

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