#008 記憶に残る俳優 by Ko Iwagami
割引あり
決まるのは1名、でも...
1つの役を決める際、時に200名近くの俳優のセルフテープを見て、オーディションでお会いして、たった一人の「その人」を選ぶ。その他の俳優はその役ではご縁がなかった、ということではあるが、ここで全てが終わりという訳ではない。そこでキャスティングは「記憶に残る俳優」と出会うことが少なからずあるのだ。その出会いはオーディションのような対面式だけに関わらず、映画やドラマを見ている時にも突然訪れ、目を奪われる。それでは「記憶に残る俳優」とは、一体どんな俳優なのだろうか?
芝居が良ければ、記憶に残る
結局のところ、何を覚えているのかというと、
「良いパフォーマンス」を覚えている。
つまり、その時「何かを感じさせてくれた芝居」が記憶に残っているのだ。
監督やプロデューサーとキャスティングの候補出しをする際、正確な作品名、役名、俳優の名前まで思い出せるとは限らないが、出会った時に彼ら(彼女ら)が与えてくれた感覚を思い出して、そこから記憶を辿り、その俳優の具体的な情報を手繰り寄せていく。
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