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ギャラリーに行くのが怖かった話

私は、大学に入るまで、美術に無縁の状態でした。
美術館に初めて行ったのが、高校2年生でした。

作品の良し悪しもわからず、知識ゼロで、画材も知らなかったです。

ただ、退学した短大で「街のギャラリーの展示を50回観に行き、メモ用紙サイズのレポートを書く」という課題が出て、同級生とギャラリーに行き始めました。

この課題が、とても大きかったと思います。
今でも感謝してる課題です。

何の知識もなくギャラリーと名のつく所に、片っ端から行き、工芸から現代美術まで色々観て、自分の思うままメモレポートを書きました。
(綺麗な女の人のいる、高額な印刷イラストのギャラリーに入って、脱出の仕方がわからなくなった事もありました。)

最初は、何を見ても意味わからず、ギャラリーがひたすら怖いだけでした。
どこのオーナーさん達も、眼光鋭くビビりまくっていました。
作家さんとも、どうやって何を話していいかわかりませんでした。

が、メモレポートを書くうちに、段々自分なりの「綺麗」や「面白い」を作品の中に、見つけるようになりました。

美術館やデパートの展示にも行くようになり、私は体感的に美術の世界や作品に馴染んで行った気がします。

様々なジャンルのギャラリーに、とにかくまず数を観に行くということの、大切さを知り、これが美術の世界を知る土台となったと思います。


おわり 

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