3週間でテストケース管理ツールを作れるかチャレンジした話
まだ粗々な状態ではあるのですが、ある程度使える形になったのでOSSの宣伝も兼ねて記事にしてみようと思います。
テストケース管理ツール「TestAnchor」を公開しました。特に会社等は関係なく完全に自主制作です。
発端は2023年のクリスマスイブ
QAエンジニアになってからというもの、E2Eのコードを書く機会こそあれど、いわゆるプロダクトのコードを書く機会はめっきり減ってしまいました。他で補填しなかった私が悪いのですがGithubの草も枯れ野原。
テストケース管理ツールを自作してみたいという思いも年単位で温めてはいたものの、何から手をつけていいかわからなかったり、そもそも環境構築で躓いてしまったりしてなかなか本格的な実装にまで漕ぎつけられていませんでした。
が、なぜか2023年クリスマスイブの夜、天啓が降ってきました。
その晩に早速コードを書き始めたら止まらなくなってしまい、無理な姿勢でやっていたために案の定腰痛になりました。
できあがったもの
ソースコードはこちらで公開しています。
シンプルかつモダンで直感的なUI
再利用可能なテストケース
日本語/英語対応
Dockerを使用しており、手元での環境構築が容易
などを意識しました。興味のある方はリポジトリを参照の上触ってみてください。
技術スタック
バックエンドはGo(フレームワーク:Gin、ORM:Gormを使用)
フロントエンドはTypeScript(React、およびChakra UIというUIライブラリを主に使用)
DBはMySQL(特に深い意味はない)
Dockerを使って環境構築
OSSにするつもりが当初からあったので、他の方も参加しやすくなるよう、なるべくモダンな技術を使うようにしました。
AIとIDEとの三人四脚
開発にあたっては、現代技術をフル活用しました。具体的にはAI(ChatGPT)とIDE(GoLand)を使用し、
私が仕様とデザインを作る
AIに仕様を読ませ、ベースとなるコードをAIに作ってもらう
IDE上でソースコードを書き込み、静的解析のエラーを出してもらう
静的解析のエラーは私が調べながら解決する
動くものは私がテストをし、コードを調整する
という感じで進めました。私一人だったら10倍は時間がかかったと思うので、現代技術の進歩のありがたみがすごいです。
ご利用、コントリビュートをお待ちしています
まだまだ作り途中で粗の多いシステムではありますが、もしご興味を持ってくださる方がいらっしゃったらご利用やコントリビュートをお待ちしています。
権限の管理
CSVからの読み出し
などは今後実装予定です。
欲しい機能などありましたらQAエンジニアの方も気軽にissue等出していただけると嬉しいです。(気軽に触れる環境を準備中です)
終わりに
テストケース管理ツールが数ある中で、もし少しでもご興味を持っていただけたのなら嬉しいです。元WEBエンジニアの現役QAエンジニアとして、「自分も使いやすいツール」にこだわっていきたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。