【日記】2022/9/18
18:08
歌を歌った。これから帰省する。
新幹線のぬるっと動く感じが好きだ。電車も新幹線も、窓から見える景色も、好きだ。
愛犬の葬式以来、実家には帰っていない。
犬は梨が好きだった。
彼が死んでからはじめての秋が来た。
あれからも日記を書き続けた。
こんなに毎日続くとは思わなんだ。
「一人で過ごす時間」の一つになっている。
大会の前日に、リモートで仕事を終えてから東京に戻ってくるつもりだが、時間が厳しいだろうか。
いつ何時にどうやって帰るのかは考えておかねばならない。
兄貴は私よりも先に帰った。
そして私よりも遅く、東京に戻るらしい。
よくそんなに実家にいられるなぁと思う。
新幹線は次第に速度を上げた。
左側に見えるホームがだんだん細くなってゆき、私が暗闇の中へと進んでいく。
三浦しをんの『秘密の花園』のラストシーンを思い出した。
実家に帰ったら親からのどんな言葉や態度が待っているのか恐ろしくなった。
そんなに悪いことをしているわけではないが、社会人になってから5ヶ月で仕事を辞め、お金がないと騒いで周りにも迷惑をかけた。
それからもう1年が経つ。時の流れは早い。
私がどれだけ頑張ってテスターの業務を頑張っても、親には理解してもらえないだろう。
新しい仕事を伝えた時、母親は「そんなのアルバイトでもできるじゃん」と言った。時々思い出す。
親だって所詮他人だ。どれだけ金銭的な支援をしてくれても、結局は別の人だ。
きっと私が何をしても母親は文句をつけてくるだろう。母親は心配で言ってくるのだ。それも頭ではわかっている。だとしても、言い方はもっと改善すべきだと思う。
私は繊細だし、人から言われたことでいちいち凹んだり喜んだりして生きている。
祝ってあげるという文化の家で育った。
おめでとうという言葉と共に、プレゼントを渡していた。
だから自分の貯金を削ってでも母の日や父の日、結婚記念日や誕生日にはプレゼントをよく用意していた。
例年と同じように用意したプレゼントを母親に渡したら、お金の心配をされた。
私の祝いたいという気持ちを無視されたようで、そのお金を返してほしいと本気で思った。祝うんじゃなかったとまで思ってしまった。
プレゼントを贈らなかったら、もらえなかったと言うだろう。贈ったら贈ったでお金の心配をされる。
どうしろと言う。
素直に受け取って欲しかった。
そんな母親の誕生日を数日後に控えている。
母親に贈るプレゼントを迷ったまま時間が経った。
いいなと思うものは愛犬に似たモチーフのものばかりで、かえって辛くさせてしまうのではないかと怯えている。母の日もそうだったが。
正直に、まだ迷ってるから待っていてと言うしかない。
家が近づいている。
2時間前には一緒に話していた彼氏に、早く会いたいと思った。
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