仕事に貴賤(きせん)はないけれど(前編)
以前やっていた私のブログに、「仕事に貴賤はないですよ」とコメントしてきた人がいました。
(なに?貴賤ってなに?)って思って調べたら、(きせん)と読むことを初めて知りました。
意味は、「貴(とうと)いことと卑(いや)しいこと」と書かれており、「貴」は「上品・価値が高い」、「餞」は「下品・価値が低い」という意味があるそうです。
ケアマネとしてのブランディングを意識していたので、読者からみると鼻につく表現もあったかもしれません。それが「ケアマネ=上位、介護職=下位」みたいなことを私が思っているかのような誤解をされたのかな、と思います。
もちろん、私はそんなことを思っているはずがありません。介護職なくしてはケアマネの仕事は成り立ちませんし、介護に負い目を感じて一度は介護職に戻ったくらいですから。
しかし、ふたたび介護職を辞めてケアマネに戻ろうと思ったきっかけがありました。それは認知症のグループホームに勤めていた時でした。
「アットホームで家庭的なグループホームにする」といって、そこでは職員が3食とも調理をしていました。利用者のみなさんにも腕を振るってもらい、いわゆる残存能力を維持してもらう狙いもありました。
(つづく)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?