私を新しく構成する9枚 前編
だいぶ前に #私を構成する9枚 というハッシュタグが流行った事をご存知だろうか?
このハッシュタグは今の自分に多大なる影響を与え、自分を構成している9枚のアルバムを選んでコラ画像と共に投稿するもので、そのハッシュタグを検索して覗くと各々いろんな思いで様々な音楽を聴いていたんだなあなんてほっこりするハッシュタグである。
人の過去って超面白いですよね。
そういえばそんなタグあったなあなんて思い出し自分のTwitterアカウントを検索して遡ってみると例に漏れず僕もこの9枚を2016年(当時高校2年生)の時選出していた。
それがコチラ。
ハチミツ/Spitz
TIME FLIES…1994-2009/Oasis
Ja,Zoo/hide with spread beaver
It’s a wonderful world/Mr.Children
Jealousy/X
BEST HIT AKG/ASIAN KUNG-FU GENERATION
Are you ready?/斉藤和義
1/The Beatles
SUPERMARKET FANTASY/Mr.Children
確かに高校2年生当時少ないお小遣いで当時あった横浜のダイエーの中のレコファンで買ってはめちゃくちゃ聴いていたアルバムたちや家に元々あったアルバム、TSUTAYAで借りてハマったアルバムなど懐かしくなる選出だ。
悲しいかな、このアルバム達ももはやそこまで聴いていない。
スピッツはハチミツは確かに好きだけど飽きて今はフェイクファーと名前をつけてやるばっかり聴いてるし、ベスト盤を選出したアーティストに関してはアルバムを買ってからはそっちばかり。
あんなに好きだったhideのソロも今や全く聴かなくなってしまった。
というわけで2021年(ほぼ)12月最新版、新しく9枚選出しました。
2016年版から3枚生き残った2021年版、順にざっくり語っていきます。
1.It’s a wonderful world/Mr.Children
2001年発売、 Mr.Childrenの10枚目のアルバム。
中学2年生でハマり始め、僕がドラムを始めるきっかけともなってくれたMr.Childrenだが、最終的にずっと聴いているアルバムを1枚選出するとなるとやはりこれだと思っている。
色んな場面で「1番好きなアルバム何?」と聴かれる事があるとほぼ必ずこれを答えている。
中3でこのアルバムと巡り合い、その後様々なCDを買ったもののそれでもなお良いアルバムだと素直に言える、流れも曲も余す事なくミスチルを堪能できる至極の1枚。
overture~蘇生のイントロ感、その後を構成する曲達もyouthful days、LOVE はじめました、渇いたKiss等、ミスチル史を彩る至極の名曲達が並んでいる。本当に好き。マジでこれは一生聴いている気がする。
2.Men’s Needs,Women’s Needs,Whatever/The Cribs
イギリスはヨークシャーのインディー・ロックバンド、The Cribsの3枚目のアルバム。このアルバムではないが過去The Smithのジョニー・マーが所属していたこともあるなんだかすごいバンド。らしい。
過去所属していた軽音楽サークルで先輩にCribsのコピバンに誘われてからというものの、このアルバムにどっぷり浸かってしまい、インディーロック好きになってしまった。
このアルバムの何が良いって、前半の勢いがエゲツない。ジャンルは全然違うが、アクモンのI Bet You〜が入ってるあのアルバムくらい凄い。前半5曲全部コピーしました。
そして終盤に出てくるBe Safeがこの時期のCribsのポテンシャルの高さを最大限に表現していると思う。複数人で叫ぶシンガロングタイプの曲でありながらインディーロックの脱力感、でも重さもあるしポストロックのような浮遊間もある。僕の趣味を完璧に歪めてしまった素晴らしい一枚。
3.MARIES MANIA/毛皮のマリーズ
2011年に活動を終了し、解散した毛皮のマリーズのベストアルバム。
ジャケがいいよね。
これはどちらかといえばアルバムが人生を構成しているのではなく、ボーカル志磨遼平のこの時の感じが僕の人生に大きく影響を及ぼしている。
活動当時彼らのことは僕は知らなかったが、このベストアルバム収録の「愛のテーマ」を小学生の頃偶然ラジオで耳にし、「変な声だけどいい曲だなあ」とぼんやり覚えていた。
それから月日は流れ、高校2年生の時友達に誘われて参戦したRock in Japan Fes 2015。当時好きだったOKAMOTO'Sが志磨遼平のバンド「ドレスコーズ」のバックをやるというので誘われて最前列まで見に行ったところ、袖からなんだかゆったりとした雰囲気の、でも猫のように鋭くて飄々とした男が出てきて歌い始めた。
その時に演奏していた「コミック・ジェネレイション」に僕の心は全て持っていかれた。こんなにカッコいいフロントマンは初めて見たと思った。
本当にあの時の志磨遼平はこの世界の誰よりも不真面目なキングに見えたのを今でも鮮明に覚えている。
そんな志磨の言葉、マリーズの演奏をとことん堪能できる1枚。パンクへの抵抗をなくしてくれるきっかけとなった大事な1枚。
4.Jealousy/X
X JAPAN(当時はX)メジャーデビュー2枚目のアルバム。
高校2年生の夏、学校からの帰り道ふと「X JAPAN聴きたいな…」と思い立ち翌日の帰り道これまた横浜のレコファンで中古で入手してから狂ったように半年くらい聴き続けたアルバム。マジで1ヶ月くらいXしか聴いてなかった時期あったと思う。
それまでミスチルしか聴いていなかった僕が唐突にどっぷりとXに浸かってしまったことは今でも不思議で、何かきっかけがあるわけでもない。ほんとに何だったんだろう。
Xの中でも様々なタイプの楽曲が楽しめるのがこのJealousy。お決まりの高速ナンバーからHIDE作曲のロックンロール味のする曲、ベースTAIJIのバケモノギタープレイが光る(!?)アコースティックの名曲、そしてYOSHIKIの真骨頂であるバラードなど、導入にはもってこいの1枚。今でも聴いてやっぱYOSHIKIですわ!ってなる時があるくらいには大事なアルバムになった。
5.Last Dance/Blankey Jet City
2000年に解散したロックバンドBlankey Jet Cityの解散ライブ1日目の様子を収めたライブアルバム。
これもコピーバンドに誘われたが為に自分で音源を中古で購入したのだが、そこからのハマり方は尋常ではなかった。自分のドラムプレイや趣向、考え方を一瞬で変えさせられ、完全にブランキーの虜になったきっかけの一枚。3ピースバンドが好きなのも、ライブアルバムが好きなのもこれでようやく自覚できました。あの娘の事が好きなのは赤いタンバリンを上手に撃つからです。
彼らの音の使い方や曲、歌詞の世界観などこれで全てが伝わるオールインワンの1枚だと思う。特に中盤のSoon Crazy、3104丁目のDance Hall、ロメオ、Punky Bad Hip、ぼくはヤンキー、D.I.J.のピストルの流れはとんでもない。終わりに向かうBlankeyの勢いがこれでもかというくらい伝わってくる。
ここだけでは伝えきれないほどこのアルバムの良さは語り尽くしても語りきれないし、この中の曲達は大学に入ってからの僕にずっと寄り添い続けてくれる大事な曲達だ。持っているCDの中でも人生で1番大事なものとなったので「この綺麗な首飾りを君にあげる」ような想いで元カノにあげたらどうやら二度と戻って来なくなりそうです。
とにかく色んな思い出、過去、現在、未来の詰まった1枚。まあ2枚組なんだけどねコレ。
続きはまた今度!
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