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The Sense of Wonder

呼吸をする。助手席に座り、窮屈ながらもくつろいでいる。この矛盾を捉えた身体が自分から離れていく。意識が自らの身体の内側を、外側と何ら変わりない、世界の一部として認識する。道路脇に止めたやや傾いている車体と、それによって傾いている自分の身体を見つける。左肩が落ち、右肩が上がっているような姿勢を保ったまま、感覚が研ぎ澄まされる。目を閉じると、エンジン音とスピーカーから流れる曲が耳に響く。と同時に、脈が速くなり、強い鼓動を感じる。傾いた身体の右半身は徐々に上昇し宙に浮かび始める。一方で、左半身は徐々に重くなり座席を貫通し地面に沈んでいく。

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