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ATX電源 XPG PYLON 550W PYLON550B-BKCJP レビュー
500~600W電源は個人が仕事用のPCを組む際によく使われるクラスです。
今回2024年3月に購入ということで電源情勢としては高値が続いていました。できるだけ低価格であることや信頼できそうな中身を念頭に候補を絞りました。
対抗機種としては
DEEPCOOL PK550Dと比較しました。
ADATAのほうは最初の印象がADATAといえばNANDフラッシュ製品が有名ですので電源はちょっとどうなんだろうと期待していませんでした。どちらかといえばDEEPCOOLのほうが電源も長くやっていますしグリーンのパワーSWもおしゃれだなとか好印象でした。
このクラスの電源だと正直好きな方を買ってあとは運です。どれだけ静かとか耐久性とか微妙な個体差はくじびきです。価格もほぼ同じで急いでいる方は好きなほうや店舗や支払い的に買いやすいほうを選ぶと良いでしょう。
まあそれだとレビューも意味が無いので少し深ぼりしてみます。
実は色々違いはあります。
確実な違いはケーブルレイアウトです。
公式サイトに図がありますので確認して用途に合ったほうを選ぶと良いでしょう。特にSATAのストレート端子が接続しやすさの違いを生みます。
想定動作温度上限も違います。50℃と40℃。
メインコンデンサが日本製と台湾製。
デザインで気になる点としてDEEPCOOLのほうはファンの面の穴が大きく一長一短あります。
ファンも流体軸受けとハイプロベアリングという違い。
最初の印象と違ってADATAのほうは良いパーツを選んでパッケージングしているなという印象に変わりました。経験の少ない電源商品なので最初は理想が高いのかもしれないですね。PYLONというブランド名もADATAのゲーミングブランドのようですので、そう変な電源は作らないでしょう。
DEEPCOOLのパーツが悪い訳ではなく経験豊富から来るバランスの取り方がわかっているのでしょう。
細かい点を見て行った結果、ADATAのほうを購入しました。
実際使用してどうだったかというと、
まず基本的には静かな動作音です。十分静音と言えるでしょう。
ただ、何かうなっている音が聞こえてケースファン、CPUファン、と色々耳を近づけて聞いていくと電源のファンはさすがに流体軸受けでかなり静かなんですが、電源のコンデンサー等の部品からいわゆる音鳴きが聞こえていたようです。これは自作PC界隈ではコイル鳴きと言われることが多いですが実際はコイルなのかコンデンサーなのかインダクタなのかはそれぞれでわかりません。電源系の電子部品実装基板ではある程度は仕方ありませんし個体差もあります。逆にそれが一番(意識すれば)聞こえるというほどファンのほうは静かです。
ケーブル接続でちょっと難儀する点がありました。
HDDを設置するスペースがちょっと奥まっているためケーブル先端にコネクタがあればよかったのですがADATAのケーブルレイアウトでは先端がペリフェラルで途中にSATAがあるので少し折り曲げ気味に接続する感じで気分的によくなかったです。延長ケーブルを使えば良い事ですが。
逆に気になった点はこの2つくらいで、その他は耐熱50℃、日本製105℃コンデンサ、流体軸受けファン、保護回路の多さ、と魅力が勝り、PYLONを選んだ満足感はあります。