【全文無料】【シティーリーグ2025S1優勝デッキ】キャリーリザの取り扱い説明書【超電ブレイカー環境】
こんにちは。
今回はタイトル通りシティリーグ2025S1で優勝したキャリーリザを用いてキャリーリザについて解説していこうと思います。想定する読者としては、リザードンexデッキの回し方はある程度わかっているが、ACE SPECに悩んでいる人、シティリーグで対戦する可能性があるデッキの攻略法を探している人、デッキ選択を検討中の人などです。
このnoteは全文無料ですが、コーヒー1杯分の投げ銭機能をつけておきますので投げ銭していただくと次回の記事作成及び記事の加筆修正のモチベーションに繋がります。
キャリーリザとは〜なぜプレシャスキャリーを選択するのか〜
プレシャスキャリーを採用したリザードンexのデッキです。高HPかつ高火力、エネ加速を自身で完結させるリザードンexをメインアタッカーとして用います。そのほか、サイドを1枚しか取られないかがやくリザードンによるサイドずらし、カースドボムによるサイド調整及びブライアによるサイド複数とり等、器用な動きも可能です。
リザードンのACE SPECは現在アンフェアスタンプ、プライムキャッチャー、プレシャスキャリーに大きく三分されています。もちろんそれぞれに強み弱みがあるので、まずは各ACE SPECのメリットデメリットを簡単に整理します。
アンフェアスタンプ
メリット:
①サポート権を使わずに「前の相手の番にポケモンが気絶した」という比較的緩い条件で手札干渉できる。
②4積みぺパーからサーチできるので、ナンジャモと合わせ手札干渉をしたい際に触れる可能性が高い。
デメリット:
①緩めとはいえ「気絶」という使用条件は、LO系統、ユキメノコ・毒などポケモンチェックで気絶させる傾倒に対し使用できない。
②手札干渉を比較的早期に使用したいドラゴ、ライコポン対面ではレガシースター、キチキギス、ポケストップ、オーリム博士の気迫など少ない手札枚数からでも復帰する手段が多い。
プライムキャッチャー
メリット:
①サポート権を使用しないベンチポケモンの呼び出しが可能。アンフェアスタンプ同様グッズであるためぺパーからサーチ可能であり、ボスの指令の他にぺパーが終盤の裏呼び札(=勝ち筋)として機能する。
②逃げるエネルギーが3エネルギー必要なかがやくリザードンでゲームがスタートした場合の逃げ札として使用可能。その他炎エネルギーの採用枚数が6枚程度のリザードンデッキに対しポケモンが縛られた場合、リザードン2枚、ヒトカゲ1~2枚、トラッシュ・サイド落ち1~2枚等炎エネルギーがデッキにない場合も多く、入れ換え札として使用可能。
デメリット:とくになし。
プレシャスキャリー
メリット:
後攻を選択した場合、プレシャスキャリーに後攻1ターン目で触れるカードがぺパー4枚、ネオラント(ぺパーをサーチできるため)、ハイパーボール4枚(ネオラントをサーチできるため)と計10枚以上になり、安定してプレシャスキャリーをプレイできる。ボムリザードンはメインアタッカーのリザードンexが高HP、高火力なことに加えてカースドボムを絡めることで火力補助、低HPポケモンを気絶させてサイド取得等デッキパワーが高いため、後攻1ターン目の再現性を上げることで多くのデッキ及び展開に対応可能。
デメリット:
①じゃんけんの勝敗に関係なく後攻を選択することになる。そのため、先行を取ることで爆発力のあるデッキに必ず先行を渡してしまう。現環境ではボム○○(パルキア、アルセウス、テラパゴス等)、レジドラゴ等のデッキが先行2ターン目でトライフロスト、げっこうしゅりけん、ファントムダイブでこちらの盤面を崩壊させうる。
②ルール上ACE SPECを採用できない。加えて、ほぼ後攻2ターン目にACE SPECを使用するため、デッキにACE SPECの採用がないことがバレる。
③相手がじゃんけんに勝って後攻を選択した場合、序盤の展開に非常に苦労する。
プレシャスキャリーを採用する理由
①デッキ枠を広くできる
リザードンは2進化ポケモンであり、序盤の展開が課題でした。序盤の理想盤面はヒトカゲ2体、ポッポ、ヨマワル複数、ロトムVですが、なかよしポフィン2枚+ネストボールが必要です。先行を取れても、おそらくポフィンかネストのどちらか1枚に触り、そくせきじゅうでんをできるかどうか、といったところでしょう。
それに対しキャリーは高確率で同じ展開を再現でき、序盤の展開を1枚で完成できます。これにより本来ポフィンやネストボールに割くデッキの枠をメタカード等に譲ることができ、これは明確に他のACE SPECより優れています。
②デメリットが少ない
先行をとらせたくないボム系統のデッキは減少傾向にある他、他のACE SPECを採用してもじゃんけん1/2で負ける以上、後攻を取るデメリットは問題ではありません。加えてサイドを先行されてもボムによるサイド調整、リザードンの火力上昇、カウンターキャッチャーという強力な呼び出し札とデッキのコンセプトに噛み合っています。
また、多くのデッキがキチキギスを採用している現環境では、相手の手札を3枚(アンフェアスタンプ2枚+トップ)まで減らしたとしても、ボール1枚で復帰されうるため、アンフェアスタンプによる手札干渉が強力に作用する場面が限られています。使用できない対面があることを踏まえても、ナンジャモやツツジで十分代用可能です。
③どの対面でも使用できる
アンフェアスタンプは使用条件+サイドを取る相手の場合に、プライムキャッチャーは裏に呼びたいポケモンがいる場合に使用します。手札干渉がキチキギス、オーリム、ドラゴVSTAR他強力な復帰札が現環境に多いため刺さりづらく、サイドを先行される都合上カウンターキャッチャーでプライムの代用が十分可能である点が好ましくないです。また、ぺパー、マッハサーチによるサーチが可能とはいえアメやポケモンの現物などに使用されることが多く、毎ゲームで確実に使用できるとは限らず、抱え落ちすることもありえます。
プレシャスキャリーはコントロール対面でもおはやし笛を避けるためヨマワルのフル展開に使えるなど、全対面で使用可能であり、かつ、後攻選択により高確率で使用できる点で優れています。
各カード採用理由
ちょうど同じ時期にえうぷふさんが納得のいく採用理由を60枚書かれていたので、こちらを引用させていただき、違うカードについて書いていきます。いずれのカードもキャリー採用によるたねポケモン呼び出し札の枚数を減らせることで、爆発力をあげる方向にメタカード及び尖ったカードを採用できています。
ヒトカゲ(まるやけ)2枚 / ヒスイのヘビーボール
ゲーム中に使用する枚数は2枚です。2枚採用のカードが1枚サイド落ちする確率は18.3%、2枚サイド落ちする確率は0.84%、1枚もサイド落ちしない確率は80.8%のため、5回に4回は初手のキャリーでヒトカゲを2枚出せます。1枚サイド落ちでキャリーで2枚目を出せないかつ、相手が裏呼びでヒトカゲを倒す場合のみやや苦しくなりますが、この場合はヒトカゲのかわりにかがリザを出して手貼りしておきます。ボムラインを豊富に採用しているため積極的にサイドを削ってヒトカゲの代わりにかがリザを起動したり、ネジキを使ってヒトカゲを蘇生させましょう。そのほかロトム、キジなどサイド落ちしてほしくないカードを拾うためヘビーボールを採用しています。
サマヨール2枚目
ボムラインの下側を厚く採用することで、アメを使わずにヨノワールに進化できるようにしやすくする+サマヨヨノワールと夜のタンカを絡めて1ターン中に2回ヨノワールによるカースドボムを狙えるようにします。2枚目がない場合追加でふしぎなアメが要求されますが、リザとピジョットに2枚使う都合上、4枚採用のカードは30.5%で1枚サイド落ちすることを踏まえると、ふしぎなアメを用意できないことが多いです。そのため、ゲームスピードの高速化に伴う採用となります。
ボムラインはヨマワル-サマヨール-ヨノワールを2-1-2で採用することも考えられます。しかし、ドラパルトにおけるドロンチのように複数1進化を採用できるデッキではアメを節約できるためこちらでも問題ないのですが、上述のようにアメをなるべく用いなくてもヨノワールを立てるためにこのようになっています。
ダブルターボエネルギー
かがやくリザードンの早期起動、逃げエネ、ピジョットのふきすさぶを1枚で使用できること、キチキギスによるクルーエルアローでサイド狙撃を警戒しない相手から縛りつつベンチポケモンを倒す等、テクニカルな動きを可能とします。様々なシチュエーションで80点の動きを可能とするカードのイメージです。
キャンセルコロン
ピカチュウexのがんばりハートのほか、カビゴンLO等におけるミミッキュ、闘オーガポンの特性を消すために用います。最近はロトムを入れないかビゴンもやや流行の兆しを見せている以上、ボムを絡めてもサイド6枚取得できない場合があると考えたためです。
環境読みによるメタカードなので、上記を考慮しない場合はヒトカゲ3枚目など安定性を高めるカードとの置換が検討されます。
ツツジ
ボムを用いて積極的に相手のサイドを減らせるこのデッキでは、サイド2取られた状況からの使用も考えられることに加えて、アンフェアスタンプの不採用により強力な手札干渉に欠ける点が懸念点であるため、その解消を図っています。後攻1ターン目にキャリーを打つため、サイドを先行されやすいキャリーリザの性質とも合致します。また、手札をデッキに混ぜて2枚引かせるため、ともだちてちょう等でデッキにオーリムやボスの指令など負け筋になるカードを山札に残し、ナンジャモ耐性を意識した山札を作られても効果的に使用できます。
マグマの滝壺
スタジアム割り札+かがリザの早期起動を意識しています。ドラゴやライコポン対面ではなるべくかがやくリザードンからサイド取得を開始したいため、相手の意識外からエネ加速できる点、炎エネルギーを炎ポケモンにトラッシュから加速したいデッキが環境にソウブレイズexしかおらず、相手に利用されない、かつ、相手のポケストップや大空洞を割れるという側面を意識しています。
プレイング解説
じゃんけんに勝った場合必ず後攻を選択します。負けた場合でも現環境は一部のライコ、コントロール系統を除き先行を選択することが多いのでほとんど後攻を選択できるでしょう。
後攻1ターン目ではプレシャスキャリーに触ることを目標とします。この場合、ぺパー←ネオラント←ハイパーボールが当たり札となります。後攻を選択してキャリーを打てない場合(10回に1度くらいはあります)たねポケモンを出す手段が他にネストポフィンの計4枚しかいないため、相手のポケストップを回すことなども視野にいれましょう。ぺパーではキャリーと封印石を持ってきます。
キャリーでは、基本的に盤面がバトル場とベンチがあわせてヒトカゲ2枚、ポッポ1枚、ヨマワル1枚、ロトム1枚、自由枠(2枚目のヨマワル、前ポッポが気絶しそうな場合のポッポ、キャリーを探すためやむを得ず置いたネオラント、ベンチ保護のためのマナフィ等自動的に埋まってしまうことがほとんどです)を出します。
キャリーを打てたなら序盤の目標はクリアです。
封印石は相手によって貼るかどうかを検討します。例えばライコポン相手であれば、手札干渉が少なく、ロストスイーパーの採用が多いため貼ると剥がされるリスクを負うことになるので貼らない、というように、手札に抱えたまま番を返した場合、ナンジャモで流される可能性がどれくらいあるか(=採用可能性)、貼った場合、ジャミングタワーやロストスイーパーで使用不可能になる可能性がどれだけあるかを天秤にかけ、判断します。貼る場合はネオラント>ロトムの順です。ロトムはネオラントに比べて盤面に残った場合そくせきじゅうでんの可能性を残す点、ネオラントは攻撃されてトラッシュにいっても再利用の可能性がある点を考慮して、ネオラントに封印石をつけます。
サイド落ちについては、炎エネルギー、ヒトカゲの枚数>ネジキ、フトゥー、ブライアの有無>ヨノワールの有無 は確認必須です。エネルギーの枚数については、逃げエネとして使った場合攻撃に必要な量を満たせるか、すごいつりざおで戻す必要があるかに直結します。ピン刺しのサポートらはそのプランをとれるかどうかに影響します。ヨノワールも130カースドボムを出せるかどうかに関わるため、必ず確認します。デッキに慣れてきて余裕が出てきたら、ヒトカゲライン、ピジョットライン、ヨマワルラインの枚数も把握しておくようにしましょう。
後攻2ターン目以降は通常のリザードンと同じであり、先行研究が多いため現環境かつこのデッキ特有の点に触れるのみとします。
常にこのターンのリーサルがないかを意識してください。
先2で安定して殴り始められるほか、豊富な裏呼び手段を有するライコポンの台頭やトライフロスト、カースドボムやげっこうしゅりけんなど1ターンにサイドを3枚以上取る手段が増えた超電ブレイカー環境においては、ゲームスピードが圧倒的に早くなっています。そのため、従来のリザードンで重要だった手札干渉、高HPによる耐久を生かした「待ち」よりも、一瞬の間隙を縫って「勝ちきる」ことを重要視しなければなりません。
このデッキではカースドボムによるサイドの1:1交換、ネジキによるトラッシュからのヨマワルの蘇生、ブライアによるサイド複数枚取得により、サイドを3枚以上取る手段があります。まずこれらの手段を絡めてこのターンに勝てるかどうか検討する→勝ちうる場合、足りないパーツを集めるためリスクを取ってでも相手のポケストップやさかてをとる、マッハサーチ等でパーツを集められるか挑戦する→不可能な場合、次のターンに負けないように相手のアタッカーを倒したり、負け筋を消す、というような思考を常に持ちましょう。
各対面の考え方
タケルライコ / やや有利
相手が先行するサイドの枚数でプランが変わります。基本的に手札干渉してもポケストップ+キチキギス、豊富に採用されているオーリムとポケギア及びトレッキングシューズ等で簡単に復帰されるため、相手のサイドが2枚の状況でナンジャモ投げつつかがリザで突っ込んでお祈り、という展開はあまり期待できません。私は1回相手サイド2でナンジャモしつつポケストップ割って相手の盤面がライコ、ポン1体エネなし、トラッシュに2ポンという状況からトップネスト→キジ、オーリム→プライムキャッチャーで負けたことがあります。
①相手がサイド1枚取って先行する場合(主にタケルライコが前のヒトカゲやポッポ、ヨマワル等を倒す展開)
2-2-2のサイドプランを目指します。リザードンの打点が210になるので、サイドを2枚取ること事態は容易でしょう。
展開としては
先2相手のライコがサイド取得。5-6
後2リザードンで前のライコorエネがついたオーガポンを取る。れんごくしはいでかがリザに1エネつけておくと楽。5-4
先3タケルライコがリザードンを倒す。3-4
後3かがリザに1エネ手張りして前を倒す。3-2
先4ライコがかがリザを倒す。2-2
後4リザードンをもう1体準備してサイドを取りきる。
警戒すべきは、こちらのサイドが2枚の場合ブライア+まんようしぐれでオーガポンがリザードンを倒してサイドを3枚取られるという負け筋があるため、3-2になるタイミングでリザードンexを立てないようにすることです。かがリザが準備できない場合でも、前のポケモンが気絶した場合にピジョットではなくリザードンexを出して2エネをトラッシュしてリザードンについているエネルギーをなくしつつかがリザを出すことでケア可能です。
先4で相手がサイドを取らずオーガポンにエネ加速してブライアルートを狙う場合は、フトゥー博士のシナリオでかがリザを再起動しましょう。
②相手がサイド2枚取って先行する場合(スタートしたネオラントやロトムを逃がせない、ポケモンキャッチャーがヒットしてロトムを呼ばれる等の展開)
基本的には相手のサイドプランが2-2-1-1になるように2-2-2を目指しますが、ヨノワールによるカースドボムとブライアを絡めた2-4も狙います。
先2ライコがサイドを2枚取る。4-6
後2リザードンexで前を倒す。4-4
先3ライコが前のリザードンを倒す。2-4
ここから少し分岐します。
相手がかがやくゲッコウガ、スナノケガワを置いている場合は、ブライアを使用した後、ヨノワールカースドボムで上記を倒しつつ前のexを倒して1ターンのサイド4枚取りを狙います。ある程度上手なプレイヤーはお守りを上記に貼るか、そもそも出さないというプレイを取るので実現不可能な場合も多々あります。とはいえ、下記のプランを取っても厳しいので、相手のポケストップを回してハイパーボール、ふしぎなアメを探しにいってこのプランを狙うことがほとんどです。
上記が不可能な場合は、ナンジャモを使用しつつ1エネかがやくリザードンを押し付けます。ピジョット、キチキギスを使用する都合上自分の盤面を非エクのみにすることはほぼ不可能であるため、相手の裏呼びがないことをお祈りするプランになります。とはいえポケモンキャッチャー、プライムキャッチャー、ボスと裏呼び手段が豊富であり、この頃には相手側が不要札をトラッシュに送って手札干渉に強い山を作られてしまっているので、従来は有効だったこのプランは全く期待できません。
③こちらがサイドを2枚先行してスタートする場合(イキリンコを倒す、ボム+210リザードンでオーガポンを倒す展開)
先2でライコポン側が殴れず、こちらがサイドを先行する展開はなかなか訪れませんが好ましいです。サイドの進行が偶数になり、負け筋を残さないよう気を付けながらプレイを進めます。
先2イキリンコ前番が返ってくる。6-6
後2前リザードンexでイキリンコを倒す。6-4
先3前がとられる。4-4
あるいは
先2殴られずライコ前で番が返ってくる。6-6
後2ボムでライコに50乗せつつカウンターキャッチャーで裏のエネついたオーガポンorキチキギスorまけんきはちまきでダメカンを乗せていないライコを倒す6-4
先2前がとられる。4-4
相手は基本的に手札干渉をする手段に乏しく、前のリザードンexを倒すかロトム、ピジョット、キチキギス等のサイド2取れるシステムを倒すしかできず、1ターンにサイドを3枚以上取る手段はブライアまんようしぐれのみです。ナンジャモで手札干渉しかけつつ毎ターンサイドを2枚取れるように意識しながら戦えばまず負けないでしょう。
ボムを絡めつつサイドを2枚先行する場合のみやや注意が必要です。この場合相手のサイドが5→3と進行するのでブライアまんようしぐれでサイドを3枚取られて負けるパターンがあるので、リザードンexにエネルギーを残したまま番を返さないことを意識します。
レジドラゴV /不利
環境に増えだしているドラゴにたいしてキャリーリザは不利ですが、キャリーのみが抱える問題点は後攻を取る点だけであり、2進化のリザードンデッキ自体がドラゴに不利ですし、そもそもドラゴに有利をとれるデッキがごくわずかです。
ライコポンとの違いとして意識する点としては、①ナンジャモが複数枚採用されているため手札干渉の可能性がある ②ルチャブル+ファントムダイブやトライフロストによるサイド3枚取りの危険性がある ③ブライアが採用されていないのが主流 ④ジャミングタワーによる封印石が使えない可能性がある ことでしょう。
こちらも相手側サイドを先行する枚数でプランを考えます。ドラゴ側がリザードンexをワンパンするにはオーガポンと3エネが必要であるため、序盤はリザでサイドを2枚、返しでリザをとったオーガポンをかがリザで取って2枚、最後に高火力が出るようになったリザードンexで2枚、の2-2-2を基本的には目指します。
キャリーで作る盤面はヒトカゲ2枚、ポッポ、ロトム、かがりざ、ヨマワルです。ベンチのかがりざに1エネ手貼りできるとトライフロストからサイドを3枚とられてスタートしても次ターンに手貼りでサイドを2枚とれます。
①相手がサイドを1枚のみ先行する場合(ドラゴンレーザーで前たねポケモンを倒す、ファントムダイブでベンチは倒さない展開)
リザードンが210しかダメージを出せないので、ドラゴに当ててもヨノワールでしか回収できず、ほぼ無意味です。この場合の目標はオーガポンを倒す>イキリンコ、ミュウなどサイド2ポケモンを倒す>トライフロストを耐える盤面を作る です。
ドラゴ側のエネルギーはほとんど草7、炎3が主流なのでオーガポンに3エネつけてリザードンを取らせ、かがりざでそれを倒すことを目標にいれます。かがりざに1エネつけた状態でリザードンexがサイド2取って5-4に持ち込めば、返しで前が取られても手貼りのみでかがりざを動かすことができ、まけんきはちまきをつければドラゴもワンパンできるようになります。
先2 ドラゴにより前気絶。5-6
後2 リザードンexをたて、かがりざに1エネ加速しておく。カウンターキャッチャーでエネのついたオーガポンを取る。5-4
先3 オーガポンがリザードンexを倒す。3-4
後3 かがりざに1エネ手貼りしてオーガポンを倒す。3-2
後3までにトライフロストによる負けをケアする盤面を目指します。具体的にはこのターンまでに110点以下のダメージで気絶するたねポケモンを消しておきます。リザードはリザードンexに進化して1エネのみ加速しておけば、相手のオーガポンが4エネ要求になるので取られにくくなり、かつ次ターンに手貼りで殴れます。
②相手がサイドを2枚先行する場合(ファントムダイブにより前と後ろのポッポ、ヨマワルが気絶する場合)
ほとんどはこちらの展開になると思います。
この場合はオーガポンを倒す>システムを倒す>240点をレジドラゴに与えるが目標になります。2-2-2を目指しますが、相手側のピィやルチャブルがいる場合はボムとブライアを絡めた2-4を強く意識します。2-2-2を目指す場合相手の方が1ターン早くサイドを2枚取りはじめているので1ターンサイドを取られないターンを作る必要がありますが、レガシースターによるトラッシュ回収、プライムキャッチャー等手札干渉及び裏のドラゴVを縛る行為に対し明確な回答を持っているため、攻撃回数2回でサイドを取りきらないと勝てない展開が多いためです。
パターン①
先2 ファントムダイブで前とヨマワルorポッポが気絶。4-6
後2 カウンターキャッチャーで裏のオーガポンをリザードンexで倒す。4-4
先3 オーガポンがリザードンexを倒す。2-4
後3 ナンジャモ投げつつかがりざでオーガポンを倒してお祈り。2-2
この場合相手のレジドラゴ側が山作り、リソース管理次第で余裕で負けます。なるべくとりたくないプランです。
パターン②
先2 ファントムダイブで前とヨマワルorポッポが気絶。4-6
後2 カウンターキャッチャーで裏のオーガポンをリザードンexで倒す。4-4
先3 オーガポンがリザードンexを倒す。2-4
後3 リザードンexをバトル場、ヨマワルをヨノワールに進化させる。ブライア使用でヨノワールをルチャブルに当て(2-3)、前のサイド2ポケモンを倒してサイドをとりきる。ピィの場合はサマヨールでよくなるため要求が軽くなる。
ドラゴ側の練度が高いとカースドボムで気絶するポケモンを置かないでこのルートをケアされるため、なかなか取りにくいプランではあります。とはいえ上述のように狙わないと勝てない不利対面です。
サーナイト / やや有利
基本的にサーナイト側がサイドを先行してこないので、①キルリアラインを枯らす ②ボムによるヨノワールとキルリアとのサイド1:1交換を狙う ③カウンターキャッチャーを使わせない ことを意識します。
サーナイト側がリザードンを倒すには5エネ+勇気のおまもり+フワンテ+悪エネ+マシマシラが必要となります(ピジョットを倒す場合はマシマシラセットが不要)。そして、サーナイト側の裏呼び札はボス1枚、カウンターキャッチャー2枚が主流なため、こちらがサイドを先行しない限り裏のピジョットがとられることはほとんどありません。仮におまもりフワンテが完成してもサマヨールで回収できるため、焦らず処理しましょう。
こちらの盤面は、ヨマワル2体、ヒトカゲ、リザード、ピジョットを目指します。前を倒せるからといって後2でリザードンで攻撃するとアンフェアスタンプやデヴォリューションによる手痛い反撃を食らうため、こちらの盤面の完成まではそくせきじゅうでんやにぎにぎドローを優先しましょう。
相手が焦ってハバタクカミやサケブシッポで攻撃してきた場合は、なるべく倒さないように立ち回ります。これらはエネ加速の時点で低HPになるため、サマヨールで回収できる圏内に入るためいつでも倒せる点、お互いのナンジャモでドローできる枚数をなるべく多くするためサイドを取らない方がよい点、ブライアの調整のためこちら側が倒すタイミングを決めたい点、複数エネルギーをつけると超エネの総数が不足し、おまもりフワンテを作る要求が高くなる点から、こちらとしては倒すメリットが少ないからです。
ミライドン
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