この世界が生きづらい人へ
君は今、どんな気持ちでこの手紙を読んでいるんだろう。
もしかしたら、世界が君を拒絶しているように感じているのかもしれない。
息苦しさや孤独、言葉にできない痛みで、心が押しつぶされそうな時もあるだろう。
でも、まず言いたいことがある。君が感じているその苦しみは、決して君が弱いからじゃない。
それどころか、君がこの世界を鋭く感じ取りすぎるからだ。
優しすぎて、敏感すぎて、周りが鈍感に見えるからこそ、君はその痛みを深く感じてしまう。
この世界は、確かに生きづらい場所かもしれない。
誰もが「正しい」と言っていることが、君にとって正しいとは限らない。
期待に応えなきゃいけないような圧力、周りに合わせるために自分を変えなければならないような息苦しさ、すべてが重荷になってしまう。
でも、そんな君だからこそ見える景色もあるんじゃないかって、僕は思うんだ。
君が感じ取っている細やかな感情や、誰かの痛みに気づく優しさ、それはこの世界には絶対に必要なものなんだ。
生きづらさを感じるということは、君が他の人には気づけないことに気づいている証拠。
だからこそ、君には君だけの道があるはずだ。
他の誰かが歩んできた道じゃなく、君が選び取った道を進んでいく価値がある。
もちろん、簡単なことじゃない。
君がこの世界で生きていくのが苦しいと感じるのは、
それだけ君が真剣に生きようとしているからなんだ。
少しずつでいい、自分のペースで進んでいこう。
生きづらいと感じる君にこそ、君の存在が必要な場所がある。
無理に誰かに合わせる必要もないし、君が君のままでいることが大切なんだ。
もしも君が立ち止まりそうな時、思い出してほしい。
君が生きづらさを感じている世界で、同じように苦しんでいる人がいる。
その人たちの存在に、君が気づけるということだけでも、君は特別だ。
君が選ぶ道は、君にしか見えない道だから、焦らなくていい。
少しずつ、君のペースで進んでいけばいいんだ。
この世界がどれだけ生きづらくても、君がいることにはちゃんと意味がある。
だから、どうか忘れないで。
君がいるから、僕たちは少しだけでも、この世界が優しくなれるんだ。