スターウォーズ完結〜"俺の推し"は誰だったのか〜
悪魔大好き。2次元では敵役大好き!
ヴィランズが性癖の私が今年楽しみにしていた映画。
それがスターウォーズep9です!
(*この記事はスターウォーズep9のネタバレを含みます)
<目次>
・冒頭とても成長した彼の姿に感動する
・あいかわらずレイには調子を崩されるカイロ・レン
・カイロ・レンは悪なのか善なのか
・そしてその瞬間はやってきた
・推しは散った
・圧倒的暗黒力
・スターウォーズの、"俺の推し"は誰だったのか
私がスターウォーズで一番好きなのは、圧倒的カリスマヴィラン、ダースベイダーなのですが、新三部作ではカイロ・レンを推していました。
カイロ・レンはまだ敵役として成長途中の若者として描かれており、その「敵役の立ち位置にいるものの、まだ敵役でない彼」がどう成長していくのか、私の琴線を貫く敵役として育ってくれるのかが気になり、ずっと彼に注目してきました。
〜前回までの記事はこちら〜
これまでの私のカイロ・レンの評価、要点を言うと
・ep7では実の親を殺しダークサイドを突き進んだ→ヴィランポイント100点
・ep8では上司に反逆し最高指導者に就いた→ヴィランポイント120点
ここまで、当初期待してた以上に敵役然として突き進んでくれている彼、
頼りないところも見られますが、ヴィランポイントは軒並み高得点。
ep9ではどう活躍してくれるのか...!と言う思いを胸に映画館に行きました。
■冒頭とても成長した彼の姿に感動する
ep9ではいつものお決まり冒頭文字スクロールでパルパティーンの復活が示された後(今回のビックリポイント)
出だしでスクリーンに映し出されたカイロ・レンの勇ましさに息を飲みました。
しょっぱなから推し!!!
鮮やかな殺陣から堂々とした態度でパルパティーンに対峙、パルパティーンにたじろぐことなく、ライトセイバーを突きつけ、交渉するカイロ・レン。
ここでパルパティーンの下に降ったわけではないのが偉い!
パルパティーンの大戦艦を得て戻り、レン騎士団を引き連れ「死神」と呼ばれるカイロ・レン。
改めてマスクを被り、狩ってきた者の生首を会議室の台に置き、反論する部下は容赦無く首を絞める。
ちゃんと敵役してる〜!!!行動に迷いがない!!!
おじいちゃん...ダース・ベイダーを訪つとさせる立ち振る舞い!!!
ここまで...ここまでよく成長してくれた、ありがとうカイロ・レン。
見守ってきて良かったよ...。
■あいかわらずレイには調子を崩されるカイロ・レン
ep8からあった「急に意識が混線するレイとレン」が今回は進化して、「意識が混線した上にチャンバラをする」と言う演出が。
どう言う理論だかわからないけれどお互いの思念の先の物体が壊れていくのかっこいいですね!そしてどう言う理論かわからないけどレイが首にかけてたネックレスをもぎ取ることもできるカイロ・レン。かっこいいからOK。
しかし思念上だと上手に出れるカイロ・レンも実際レイに対峙するとレイちゃんの行動が破天荒で振り回されざるを得ない!
カイロ・レンが乗っていた...タイ・ファイター?(名前違う気がする、通じてください)の翼をもぎ取ったり...カイロ・レンが動じずに降りてきたのすごいよかったですが一瞬焦っただろうな...。
レイに翻弄されるのはep7からの流れなので微笑ましく見れるのですが、この辺りから私の心はざわざわしてきます...それは
カイロ・レンが善に転ぶのか否か
ここまで読んでくれた方は薄々感じているかもですが...敵役大好き、そして悪落ちもの大好きな私。
善落ちが地雷です。
善落ちが地雷です。(大事なことなので2回)
■カイロ・レンは悪なのか善なのか
覚悟はしていたのです。どう考えてもep8からの流れ、ストーリーライン的に、レイの呼びかけに応えてカイロ・レンが暗黒面から抜け出すのが、このお話のハッピーエンド。
ましてやスターウォーズでバッドはあり得ない。
(バッドだったらスターウォーズファンとして嫌)
ただ、私の最推しダース・ベイダーも一番最後の局面で息子を救うためにパルパティーンを裏切っています。
善落ちは地雷...ただ主人公の即興で来た薄っぺらな説得ではなく、きちんと状況設定が詰められてた場合、そしてタイミングが適切であればそれは其れとして受け止められます。
果たして、カイロ・レンは善落ちするのか、するとしたらどんなシチュエーションで?周りの人と明らかに違う緊張感でスクリーンを見つめる私...果たして...。
■そしてその瞬間はやってきた
パルパティーンの本拠地を示すコンパスを探すためにデス・スターの遺跡にやってきたレイ、焦りに任せて一人乗り込んだレイはデス・スターのとある部屋に...
これルークとパルパティーンの最終決戦の場じゃん!!!!
ダース・ベイダーが息子を救った...あの...あの部屋!!!
フラグ!!!!!!
隣の部屋でコンパスを見つけるレイの前に現れる暗黒面のレイの幻影
(ベタ展開ですが!自分との対峙!大好き!)
驚いて退くレイ...
そして現れるカイロ・レン!!
レイが暗黒面に転ぶか、レンが暗黒面から脱するか...ここがおそらく天下分け目の関ヶ原...!!
海上に出ての殺陣、緊迫する戦況!!その刹那...!
レイアが...命をかけて..カイロ・レンに
その隙をついて
レイがカイロ・レンを刺した
散った...
推しが散った...!!
■推しは散った
ここで推しの出番は終わりか...見事な散り様だった...と思いきや
レイがレンを手当てして息を吹き返すカイロ・レン!
そしてレイは言う「あの時、手を取りたかった、ベンの手を...」
レイがカイロ・レンのファイターで去った後
(このあとカイロ・レンどうやって帰るの?とは思った)
レンの前に浮かぶハン・ソロの記憶(ソローーー!!!!)
ep7でハン・ソロと対峙したときを繰り返すようなカイロ・レンのセリフ。
そしてカイロ・レンは...自分のセイバーを海に捨てた。
推しが死んだ...レイに刺されたとき、カイロ・レンは間違いなく死んだ
ここに立っているのはベンなのだ。
寂しい、めちゃくちゃ寂しい、でも。
ここまでお膳立てられて、あのダース・ベイダーが暗黒面から脱した部屋を通って、レイアの命と、ハン・ソロの再登場があって...その後の善落ちなら、
しょうがない!!これはしょうがないよ!!!
残りの尺でどういう活躍をして、パルパティーンに立ち向かうかを期待するしかない!
■圧倒的暗黒力
自分が暗黒面に落ちそうになる恐怖によって一度引きこもるも
再び立ち向かう決意をするレイ。
(多分多くの人はカイロ・レンが善落ちするかより、レイが闇落ちしないかハラハラしてみてる...はず)
そしてパルパティーンの元へ...
このパルパティーンの居場所、すごくいいですよね。地の果てで、寒々しくて、不穏で...地獄のコキュートス(氷地獄)のような、サタンの住処のような!!
レイが玉座にたどり着いても、そこにパルパティーンはいない。
パルパティーンはレイに玉座に座るように迫ってくる。
この!ここの誘惑が鮮やかなこと!!!
レイが自分の怒りのため、欲のために暗黒面に転ばないとわかれば、
仲間の命を引き換えにシスになることを迫ってくる!!
レイの性格をわかっての畳み込み!!!
思えばアナキンの時の誘導も鮮やかだった!
すごい!パルパティーンのヴィラン力!さすが全エピソードに影を落とした男!!
100億サタンポイント!!!!!!
その後も、カイロ・レンが助太刀に来てもたじろがず、圧倒的パワーで二人を追い詰め、最後の最後まで敵役として、高笑いをし、邪悪なまま散りゆくパルパティーン。
すげぇ..往年のヴィランは違う...これが、これがレジェンド...。
気がついたら頭の中はパルパティーンの事で頭がいっぱいでした。
■スターウォーズの、"俺の推し"は誰だったのか
ep1〜ep3では、パルパティーンはジェダイと対立しておらず、元老院議員だった時代が描かれています。(ep1〜ep3はジェダイがシスに追い詰められるまでの話なので、裏でシスと通じてるシーンは出て来ますが)
彼は皇帝として生まれたわけではなく、成長の過程で皇帝の道へ進む事になったと思うんですが、それが長い時間をかけてあんな魔王のように君臨するとは。
彼の敵役的才能、凄すぎません?すごい男ですよ...サタンを感じる。
その後のベン...カイロ・レンの行動も、彼らしくていいもので、カイロ・レンも好きなままでいられたのは幸せだったんですが、後半...予想外に...パルパティーンがすべてを持っていき...。
ep1~ep9までの...スターウォーズでの私の真の推しは...
パルパティーン...
だったのか...?
ep9はいかにもスターウォーズらしい展開で、スターウォーズらしく終わり、何の不満もなく、映画としては楽しく見終えたのですが、
私は一途の戸惑いを胸に抱えたまま、映画館を去ったのでした。
お土産にカイロ・レンのライト・セイバーのネックレスを買った。
(海に投げ捨てられたやつ)
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