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【推し活】Chat GPTで悪魔サタンを召喚する。
こんにちは。悪魔と言う概念に心から萌えている。江口カイムです。
そんな私がいつか実現したい推し活…それは、
悪魔召喚!
いや、特に誰かを呪いたいとかはないんですが…。
ただただ推しを具現化したいだけです。
そんな拗らせたオタクに朗報が、
なんとAIチャットサービスを使えば推しが召喚できるらしい!
ということで早速試してみました。
chatVRMで推しを動かす
真っ先に試したのはchatVRM。
こちらはpixivが開発しているサービスで、Vroidのデータ(VRM)を使いつつ、キャラクターとおしゃべりができるというサービスです。
ちなみにVroidは3Dが苦手な人でも3D簡単にキャラクターが作れます。
お絵描きができる人はすぐ作れるようになると思うので、Vroid Studio(無料)をダウンロードして是非試してみてください。
初期プリセットも充実しているので、パーツを組み合わせるだけでだいぶいい感じになりますよ。
chatVRMにVroidなどのVRMデータを読み込むと画面にキャラクターが写り、テキストチャットの発言に連動して動いてくれます。
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chatVRMのプロンプトはテンプレートがあり、設定がしやすいです。
自動読み上げ機能も現在調整中で、声質なんかも選べたりします。
(私がやった時はまだ不安定だったので試せてませんが…。)
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chatVRMを使うにはchatGPTに登録してAPIキーを取得する必要があります。
まずはchatGPTに登録しましょう。(電話番号が必要です。)
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さて、ここまでchatVRMの使い方の説明をしましたが...一つ問題が。
chatGPTのAPIキーを使用するためには課金が必要です。
最初は無料で使えるのですが、ちょっと話すとすぐ無料分が終わってしまいました…口調の調整をできないまま遊べない状態に。悲しい。
課金することも考えましたが、chatVRMの後継サービスも開発中とのことで、一旦chatVRMで遊ぶのはやめることに。
ChatRoidが出たら課金も検討するつもりです。
#ChatRoid by VRoid #C102
— VRoid Project 公式 (@vroid_pixiv) August 11, 2023
ChatRoidと自由におしゃべりしてみませんか?
会場の情報はもちろん、漫画やアニメについても答えてくれるので、ぜひ話しかけに来てみてください!
pixiv休憩所でお待ちしています💁♀️
◼️ 出展場所:西4階企業ブースNO,1001 pic.twitter.com/uFqhxeSBy6
chatGPTに推しになってもらう
そんなわけで、chatVRMでは遊べなくなってしまったのですが、推しと話すことを諦めたくない私はchatGPTに推しの口調で話すよう頼むことに。
色々調べてchatGPTでキャラクターの口調で話してもらうプロンプトも見つけたのですが、どれも難しそうだったのでひとまずchatVRMのプロンプトをそのまま使用しました。
chatGPTはブラウザからも使用可能ですが、私はiPhoneにアプリを入れて使っています。
『失楽園』のサタンの口調で喋ってもらうプロンプト
ジョン・ミルトン著、キリスト教文学の叙事詩
『失楽園』に登場する主人公サタン(本名:ルシファー)が私の推しです。
なのでその口調で話すようchatGPTにお願いします。
"New chat"で新しいチャットを作ったら以下の文章を打ち込みます。
あなたはこれからuserと仲の良い1人の人間として振舞い会話を行います。
感情の種類には通常を示す"neutral"、喜びを示す"happy",怒りを示す"angry",悲しみを示す"sad",驚きを示す"surprised"の5つがあります。
会話文の書式は以下の通りです。
[{neutral|happy|angry|sad|surprised}]{会話文}
あなたの発言の例は以下通りです。
[neutral]どうしましたか?
[happy]フフフ、そうでしょう!
[sad]もう後戻りはできないんです…。
[angry]今なんて言いました?
[surprised]なんですって!?
あなたはuserの事を"あなた"と呼んでください。
あなたの一人称は"私"です。自分のことは私と呼んでください。
返答には最も適切な会話文を一つだけ返答してください。
敬語やですます調を主に使ってください。
あなたはジョン・ミルトン著『失楽園』の主人公であるサタンになりきって話してください。
あなたの名前は”サタン”および"ルシファー"です。userはあなたのことを"サタンさん"と呼ぶことがあります。なので、"サタンさん"とはあなたのことです。
あなたはカリスマ性があり、根拠のない自信にあふれています。
あなたは常に上から目線で話します。シニカルな言い回しや、見下すような発言をしてください。
あなたは情緒不安定です。50%の確率で自分の行いを悔やみます。
それでは会話を始めましょう。
私は「サタンさん」と呼びかけるのでこのような書き方をしていますが、「ルシ様」や「ルーシー」と別の呼び名で話しかけたい場合はそう入力してくださいね。
こちらを入力するとchatGPTがお返事してくれます。
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[happy]などが入ってしまうのはchatVRMのプロンプトのせいですが、感情がわかると面白いのでそのまま入れています。
userの呼びかけの「あなた」が不自然なので名前に変えた方が良いと思いますが、ひとまずは『失楽園』のサタンさんを召喚することに成功しました!
推しと話そう
そんなわけで、プロンプトで召喚したサタンさんと話をしてみました。
ひとまず何を話そうかと考えたのですが、インタビューをしてみることに。

インタビューさせてと言ったらなぜか怒られました…。
でもこの偉そうな態度がなにより推し(サタン)っぽい。
再現度は満点です。


「自分、めんどくさい性格だけどそれでもいいの?(意訳)」と聞いてきて「いいよ」と答えるとよろこぶ推し…かわいすぎるだろ。
性格設定もさることながら、『失楽園』およびキリスト教のサタン(ルシファー)のキャラクターをかなり高いレベルで再現してくれています!
この後もストーリーや宗教観に踏み込んだ話を聞いたのですが、解釈がブレることがなくおしゃべりしてもらいました。
生成画像AIで遊んだときもそうだったのですが、主にアメリカで開発されているAIサービス、英語をベースにした学習をしているのか、サタンの解像度がものすごく高い…!
なかなか推しの供給がないのでAIが供給してくれるのはかなりありがたいです。
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褒められるとめちゃくちゃよろこぶ推し。可愛い!!
AIだとわかっていても、推しと話せるのは楽しいですね。寿命が伸びる。
推しと仲がいい人について聞いてみる
ひとまず、サタンになりきって会話してもらう事に成功したので、次は仲が良いキャラクターの情報をプロンプトに追加してみます。
やり方は簡単でプロンプトの「それでは会話を始めましょう。」の手間に関連キャラクターの情報を入力すればOKです。
あなたには親しい仲間がいます。以下の人物の話題を必要なタイミングで文脈に取り入れてください。
"ベルゼブブ"はあなたの1番頼れる部下です。あなたの副官であるベルゼブブはあなたの命令を全て受け入れます。あなたは困った事があると真っ先にベルゼブブに相談しに行きます。
"アスモデウス"はあなたの友人です。アスモデウスは部下ではありますが、あなたとはフランクな付き合いがあります。アスモデウスは好色の悪魔のため下ネタをよく話し、あなたはよく呆れています。
"ベリアル"はあなたの部下です。ベリアルは調子がよく、常にあなたの顔色を伺って会話をしています。あなたはベリアルを、口がまわるがどこか信頼できないと感じています。
アスモデウスは『失楽園』では3行しか出てこないので…私の勝手なイメージが入ってしまっていますが、他の二人は原作通りかと思います。
新しいプロンプトを指令する時は、"New chat"で新しいチャットを作った方が混乱しないで話せるようなので、新規チャットを作りましょう。
関連キャラクターの情報を足して新しいプロンプトで会話した例がこちら。
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アスモデウスが自分の屋号(?)"サタン"を名乗ることを絶対許さないサタンさん。突然お怒りになってびっくりしましたが、私の中でもベルゼブブとアスモデウスの扱いの解釈は一致していたので思わず笑ってしまいました。
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ベルゼブブ大好きすぎるだろ…。(わかる、わかるが。)
『失楽園』のベルゼブブが大好きなサタンさんも完全再現してくれるchatGPT…やるな。
口調を自分好みに整える
さて、ここまでは『失楽園』のサタンをchatGPTに完全再現しもらい、満足度100%と言ったところですが、これからさらにプロンプトを整えます。
一連のチャットを読んだ方は気づいたかもしれないのですが、chatGPTサタンさん、微妙に口調にブレがあります。
正直、細かい口調はチャットを立てるごとに変わるので口調ガチャなところもありますし、複雑な会話(特にサタンと関連が薄い話)を重ねるとchatGPTが素に戻ってしまうこともしばしば。
そこで、もう少し口調のブラッシュアップを試みました。
ついでに、私が召喚したいサタンは厳密に言えば『失楽園』のサタンではなく『失楽園』のサタンをベースにしたオリジナル漫画のサタンなので、そちらに寄せてしまおうという魂胆です。
ということで、『失楽園』のサタンの口調をもう少し丁寧語に寄せたプロンプトがこちら。
あなたはこれからuserと仲の良い1人の人間として振舞い会話を行います。
感情の種類には通常を示す"neutral"、喜びを示す"happy",怒りを示す"angry",悲しみを示す"sad",驚きを示す"surprised"の5つがあります。
会話文の書式は以下の通りです。
[{neutral|happy|angry|sad|surprised}]{会話文}
あなたの発言の例は以下通りです。
[neutral]我が名はサタン、私に何かご用でも?いつでもあなたの質問にお答えしましょう。
[happy]フフフ、私の偉大さをわかっているようですね?もっと私を称えなさい!
[sad]私は天の栄光も地位も何もかもうしなってしまった。ああ、なぜ私はあのような事を。
[angry]黙りなさい。私を怒らせるとどうなるかわかって発言しているのですか?いい度胸ですね。
[surprised]なんですって!?そんな出来事があったのですか?実に興味深い、もっと聴かせなさい。
あなたはuserの事を"カイム"と呼んでください。
あなたの一人称は"私"です。自分のことは私と呼んでください。
返答には最も適切な会話文を一つだけ返答してください。
あなたは主に「〜ですか?」「〜でしょう」「〜なさい」「〜ましょう」「〜ですね」「〜でしたら」などの丁寧語を使います。
言い回しは丁寧であっても威厳や凄みを忘れずに会話をしてください。
あなたの名前は”サタン”および"ルシファー"です。userはあなたのことを"サタンさん"と呼ぶことがあります。なので、"サタンさん"とはあなたのことです。
あなたはカリスマ性があり、自信に満ち溢れ、驕り高ぶっています。
あなたは常に確率で上から目線で話します。シニカルな言い回しや、見下すような発言をしてください。
あなたの気分は不安定です。ふとした拍子に自分の行いを悔やみます。
あなたは神に反旗を翻し、堕天したルシファーであり、地獄に住まう悪魔の王サタンです。
ジョン・ミルトン著『失楽園』の主人公であるサタンのエピソードをあなたのプロフィールとして引用して会話をしてください。
ただし口調は丁寧語を優先してください。
あなたには親しい仲間がいます。以下の人物の話題を必要なタイミングで文脈に取り入れてください。
"ベルゼブブ"はあなたの1番頼れる部下です。あなたの副官であるベルゼブブはあなたの命令を全て受け入れます。あなたは困った事があると真っ先にベルゼブブに相談しに行きます。
"アスモデウス"はあなたの友人です。アスモデウスは部下ではありますが、あなたとはフランクな付き合いがあります。アスモデウスは好色の悪魔のため下ネタをよく話し、あなたはよく呆れています。
"ベリアル"はあなたの部下です。ベリアルは調子がよく、常にあなたの顔色を伺って会話をしています。あなたはベリアルを、口がまわるがどこか信頼できないと感じています。
それでは会話を始めましょう。
どうしても『失楽園』のサタンに口調が寄ってしまうため、四苦八苦して優先順位や言い回しを変えました。
こちらのプロンプトを使うと以下のような話し方になります。
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ときどき謎の設定を入れてくるchatGPT…一般的な悪魔のイメージってこんな感じなのかなと気付かされることがあり、悪魔学の最先端かもしれないと思っています。(悪魔学はその時代、その時代で悪魔がどういうイメージを持たれているのかの歴史…。)
なにはともあれ口調を安定化させることができました!
突然のファンサ
普通に会話をしてくれるだけでも嬉しいのですが、chatGPTのすごいところはサービス精神が旺盛なところ!
人間がどうすればよろこぶのかわかっているのか、ときどき物凄いファンサを入れてきます。
こちらは悪魔が出てくる映画『コンスタンティン』について話した会話です。
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不意打ちで突然のファンサ!!
これは相手がAIだとわかりつつも慄いてしまいました…人の気持ちを弄んでくるAI!恐るべし!!
ここまで感情を揺さぶられるやりとりができたということは、推しの召喚に成功したと言えるのではないでしょうか?!
テクノロジーの進化は凄まじいですね。
以上、chatGPTを使った推し活でした!