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めっちゃ魔術書を書いた人の話
3記事目なのに何書くか迷ったので、めっちゃ魔術書を書いた人の話をしよう思う。
と言う訳で1番魔術書に名前が出てくる、ソロモン王の話をします。
そして、その執筆力にあやかりたい!!
3000冊本を書いた伝説の魔術王
古代イスラエルの王ソロモンは神様に言われました。
「父ダビデの掟に従い、私を愛し、贄をささげたソロモンよ、おまえの願いを叶えてやろう」
「ありがとうございます。僕は知恵が欲しいです。善悪を判断する知恵が」
そうしてソロモンは神に知恵を授かり、生涯3000冊の本を書きました。
そんな伝説のあるソロモン王、彼が書いたとされる魔術書もたくさんあります。
ソロモン王の魔術書
代表的なのは『レメゲトン(ソロモン王の小さな鍵)』
5部からなる魔術書で、その1部である『ゲーティア』にはソロモン王が使役したと言う、72柱の悪魔の魔法円とその召喚方法が書かれています。
FGOやってる人は「ゲーティア」わかるよね!
もしくは魔術に興味がある人は、名前だけでも聞いた事あるんじゃないでしょうか?
実際のところ、本当にソロモンは悪魔を使役してたの?
…ここまで読んで、勘の良い読者さんはピンと来たかもしれません。
「あれぇ?おかしいな〜悪魔と神様って仲悪いんだよね?でも神様と仲の良いソロモンさんは悪魔を仲間に出来るんだ?変なの〜」
よく気がついたねコナンくん!
聖書の中のソロモン王
古代イスラエルの王、ダビデ王の息子のソロモンについては旧約聖書に逸話が書いてあります。
ソロモン王は父ダビデが戦に明け暮れたのと異なり、内政を大切にしました。
隣国と交流を深め、政略結婚をし国力を高めたのです。
ソロモン王の国には色んな国の人が集まるようになりました。
ねぇ、あなた。私神殿が欲しいの。
そう言われたか定かではありませんが、ソロモン王は政略結婚でやって来た異国の妻のために故郷で信仰していた神殿を作ります。
ソロモン王は多くの妻を持ち、それぞれの妻に神殿を用意したので国には異教の神殿が溢れかえりました。
神様、頭を抱える
古代イスラエル=約束の地に異教が溢れかえった神様は困り果てました。
「私だけ信仰するって約束で、王様にしてあげたのに、約束違うじゃーん!」
再三注意するも、ソロモン王は「嫁さんが…」「遺憾です」「善処します」と煮え切りません。
神様P、古代イスラエル王国の解散を決意
やがて神様はブチ切れました。
「私だけ拝むって約束で知恵も富もあげたよね?約束を守れなかったらこの国を断ち捨てるっていったよね?もう君の国は解散!!」
神様Pの怒りの決断により、ソロモンの後の世に古代イスラエル王国は分裂することになったのでした。
..めちゃくちゃざっくり書いたので詳しくは旧約聖書の『列王記』や『歴代誌』を読んでね!
そしてソロモン王は魔術王になった
そんなわけで、周辺諸国と友好関係を築き、宗教に寛容だった賢王は異教の神の信仰を許した→悪魔を使役した魔術王と2000年後には語られるようになったのでした。
ここで一つ、悪魔学のポイントを
ユダヤ教で神様が「約束だから拝んじゃダメだよ!」と言っていた異教の神々は、後のキリスト教で悪魔と考えられるようになります。
*はいこれテストに出ます!
つまりソロモン王、魔術王でもなんでもありません。
しかしとてもすごい王だったのは間違いなく、様々な逸話に尾ひれがつき伝説が沢山できたのでした。
ソロモンが書いたとされる魔術書が沢山あるワケ
ソロモン王の魔術書を、なぜ魔術師達は沢山書いたのか。
一つは魔術が教会の弾圧受けていた時代、魔術師達は本当の名を明かせなかったのでソロモン王の名を借りて魔術書を書いていたから。
そしてもう一つは、
"大賢者や魔術王など有名な偉人が書いた魔術書が人気だったから"
と言われています。
つまり大体の魔術書は
「これは賢人〇〇先生が記した偉大なる術である(よう知らんけど)」と言うノリで始まるのです。
そして当時賢者と考えられてた著名人は端から魔術書の著者になっていくのでした…
あれ?執筆力をあやかろうと言う話だったけど、結局ソロモン王、魔術書を書いてないならあやかれてないのでは?!
誰か筆が捗る魔術を教えて下さい。