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デジタルが極まれば、アナログも極まる。

AIの進化が止まらなくて若いスタートアップ企業の勢いがすごいので、創業25年のイー・エージェンシーはどうなる?と心配になる中、経営者として当社で大事にしていたい感覚を今日は書いてみようと思います。

デジタルが進むとアナログが流行る。有名な例で言えば、CDを買わなくてもYoutubeやアップルミュージックでいくらでも音楽が聴けるようになったにもかかわらず、わざわざ会場まで足を運ぶ必要があるライブイベントの集客数が過去最高を記録している。
デジタルが極まれば、アナログも極まる。

ネットでなんでも見れるし、手に入るからこそ、わざわざ遠くに旅に行って、そこしかない商品をそこにしかいない人から買う。
要するに、今起こっていることは、デジタルが極まれば、アナログが極まる。これは人間の特性のように思ってます。

企業で今、マーケティングがうまく行ってるところってデジタルとアナログの特性の両方を生かしたマーケティングをしているところじゃないかと思ってます。片方の取り組みだけだと、商品やブランドが体験として消費者に飽きられるんだと思ってます。

今日、記事で見たのが、アシックスさんが今世界的に絶好調だそうです。
富永社長が見た勝ち筋について日本経済新聞のインタビューでこう語ってます。

――勝ちパターンとは何ですか。
「24年12月期の営業利益率(連結ベース)の目安は14.7%で推奨より高く、我々にとっても未知のゾーンだ。独自の勝ち方として、例えばインターネット会員サービス『OneASICS(ワンアシックス)』のロイヤルティープログラムの充実があり得ます。マラソンでは半年前からランナーと交流し、ゴールした後にマッサージを用意するなど満足度を高めて取り組みました。 さらに強化して地域の横展開に加え、マラソンイベントのエントリーサイト運営会社で持っていっていますない地域の企業の妥協や提携を検討する必要がある」

日本経済新聞 2025年1月16日

デジタルの特性:インターネット会員サービス『OneASICS(ワンアシックス)』のロイヤルティープログラムの充実
アナログの特性:豪シドニーマラソンでは半年前からランナーと交流し、ゴールした後にマッサージを用意するなど満足度を高める取り組みを進めた。

また、ビームスの設楽社長はこんな発言をされてました。ビームスさんはアパレル業界の中でも、デジタル投資には積極的な企業です。

「誰から買いたいか」問う時代に ビームス社長・設楽洋氏

2000年代ごろから、消費者の嗜好が多様化した「個」の時代が続いた。これからは、趣味や嗜好を共有できる同好の士が集まる「集落」の時代になるだろう。

アパレルなど小売業にとって消費者は何を買いたいのかではなく、誰から買いたいのかが問われている。店員や商品開発者と顧客が仲間としての絆を生むコミュニティーを形成することが重要となる。

セレクトショップを展開するビームスは1976年の1号店開業以来、売るのは服ではないという思いを持ってきた。顧客と店員が交流できるフェスなども開き、「一緒にハッピーになれる」ことを売っている。

日本経済新聞 2024年12月22日

富永社長も設楽社長も、どちらかじゃなく、デジタル特性もアナログ特性も両方活かしている。
今後ますますこういう会社が繁盛するんだと思います。

イー・エージェンシーは、デジタル技術を基盤とする企業として、デジタルの活用を通じてクライアントのサポートを行っています。なかでもビッグデータやAIの活用支援は、今後ますます当社の主力サービスとなるでしょう。一方、現代の社会ではデジタルだけでは消費者を満足させられず、デジタルが極まればアナログも極まるというのが、人間にとって自然なあり方だと考えています。

イー・エージェンシーの原点はデジタル技術の会社でありながらも、マーケティング支援の会社としての立ち位置を大切にしています。
デジタルとアナログの両方の感覚を持ち合わせることで、お客様に心から喜んでいただけるデジタルマーケティングサービスを実現していきたいと考えています。

10年ぐらい昔、イー・エージェンシーの企画書の表紙には、「絆」って書いておりました。「マーケティング」を「絆」ってひとことで言い表した当時の社員、今思うとこれからの時代感覚を見事に読んでおりました。(自画自賛ですが😅)

「おもてなしを科学する。」
当時から掲げるイー・エージェンシーのブランドスローガンです。


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