はじめて地域支援事業に関わった話②
前回は地域支援事業に興味を持ち、参画の可否を上司に相談したところまで書きました。今回は、相談した結果と、次の依頼をいただくまでの私自身の変化について書きます。
上司に相談した結果、今回の地域支援事業への参画は見送るということになりました。理由としては、
・施設内のリハスタッフのマンパワー不足
・私自身の仕事の量と質
この2点があげられました。確かに長期休暇中のスタッフもおり、マンパワーは十分とは言えない状況でした。しかし、仕事の量と質については自分自身では期待に応えられていると思っている部分もあったので、ショックを受けました。
正直に言いますと、不貞腐れました。しかし、また声をかけてもらったときに、今のままでは同じ結果になってしまうことは目に見えていたので、自分の働き方を見直そうという結論に至りました。まずは、自分自身で改めていける仕事の量と質の見直しを行っていきました。改めた点は、
・仕事をこなす→クライエントと職場に求められているものに丁寧に応える
・研修会に参加する→リハの研修会だけではなく、他職種の研修会にも参加
・上記二つを継続する。
この3点です。改める前は、「質より量」で働いていたとこの過程で気づかされました。量を求めるあまり、質への影響がでていたと思います。一つ一つ丁寧にクライエントと職場に求められているものに応えていこうと「量より質」と考え方を改めました。不思議なことに質を優先したほうが、仕事は捗りました。
研修会へもリハ関係だけではなく、ケアマネジャー、介護士など他職種も含まれる研修会にも参加するようにしました。職場以外の他職種とのネットワークも強化できましたが、何より他職種の考え方や現状、地域の実情について情報収集する貴重な機会となりました。
これらは、職場に限らず多くの方に助けていただきながら、現在も継続できています。
継続した結果、地域支援事業への考え方にも変化がありました。以前は、「施設のアピールをするいい機会になる!」と考えていましたが、「地域に出れたとして自分に何ができるだろう?どう貢献できるだろう?」と考えるようになっていました。
このようなに考えている中、はじめての依頼をお断りしてから、1年半後、地域の包括支援センターから施設へ、地域支援事業参画への依頼がありました。依頼への返答としては、参画させていただくというものでした。こうして私は、はじめて地域支援事業に関わる機会をいただくこととなりました。
はじめて地域支援事業に関わった話③につづく。