それぞれのスピード。
10年以上前の話です。当時、お世話になっていたオーラソーマのプラクティショナーから、僕の人生の進展や変化のスピードが、かなり速いと指摘されたことがありました。
そのプラクティショナーと共通の知り合いのヒーラーは、「ナオヤくんはあんなに速いスピードで大丈夫なの?」と心配していたのだとか。プラクティショナーは「あれが彼の通常のスピードだから大丈夫」と返したそうです。
確かに僕のスピードは速いと思います。普通に過ごしているのに気づいたら、一年前とはまったく違う場所の景色を眺めてるなんていうことも多いし、半年くらいで予想もしていない場所にいるなんてこともよくあります。決して必死に前進しようとしているわけでもないですし、忙しなく動いているわけでもありません。自分の中でのサイクルが、人より速いだけのことです。
「それはナオヤくんのスピード感だから、世の中でもそれが当たり前と思わないようにね。あと、それを基準にして他人に強要したらダメですよ」
プラクティショナーからはそう言われました。マナカードでいろんな人をリーディングしながら、自分の速度は世の中の人々の速度と同じではないことを強く認識しました。
かつて母親から「あんたは飽きっぽい」と指摘されたことがあります。でも、自分ではまったく飽きっぽいとは思ってません。僕個人の意思ではない「大いなる意思」レベルの部分で役割が終わったものが、勝手に僕の元から剥がれ落ちていってるだけだからです。物事にしても人間関係にしてもそうです。でも、中にはずっと続いているものもあります。
進化や変化、成長、熟成のスピードは人によってまったく違います。
速いスピードがいいというわけでもないですし、遅いスピードが駄目というわけでもありません。もちろん、速いスピードが悪いということでもありません。そこにはいい悪いという判断基準はないと思っています。人それぞれのスピードが尊重されるべきです。
すべての物事の進行は、そのときのその人に必要なスピードで動いていると思います。自分は遅いと自覚している人でも、それが自分に合っていると思うのならば、焦る必要なんて一切ありません。周りにスピーディーな人がいても、その人はその人で自分は自分だときちんと割り切ればいいだけのことです。変に影響される必要はありません。
自分にふさわしいスピード感を大切にしてください。
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