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人の一歩先を行く人。

人の一歩先を行く人が目にしている風景は、常に誰も見たことのないものです。だから出くわした物事の実態だとか、それが正解か不正解かといったことは、自分自身で判断するしかないでしょうし、誰も見たことのない風景がどんなに素晴らしいものだと論じたところで、それに対する大衆の認識や理解、関心、共感はなかなか生まれにくいものかもしれません。

人の一歩先を歩んでいる人には、常に孤独感があるのは当然です。もしかして、間違った道を歩いてしまっているんだろうか、という不安が過ることもあるでしょうし、自分の歩む道に対する他者からの理解や共感が見えないと、歩むのをやめてしまいたくなることもあるかと思います。自信を失いやすく、不安に陥りやすいのも当然でしょう。

この前、パーソナル・プロデュースをお手伝いしたとあるクライアントさんと話していたとき、そのクライアントさんがやっているプロジェクトが、なかなかブレイクしないということで、改善策を一緒に考えました。

「果たしてこのプロジェクトで発信していることは、
 みんなにとって必要なことなんだろうか?
 必要のないことなんじゃないかと思えてきた」

そんな弱音を吐いていたクライアントさんですが、プロジェクトの内容としては人の一歩先を行く内容だと思いますし、新しく切り拓いて道をつくっているのがそのクライアントさん自身なのだから、大衆がそれを道だと認識するのには時間がかかって当然だと思うのです。それもプロジェクトを始めてたかだか三か月しか経っていないわけで、そんなにすぐに凄い結果なんて出るわけがないんですよ。まだまだやれていないこと・やれることがいろいろありますしね。正直、ちょっと焦りすぎだとお伝えしました。

僕がマナカードでのセッションを始めたときもそうですし、「宇宙詠みチャート」をつくり始めたときも、YouTubeチャンネルを始めたときもそうでしたが、まったく大衆に認識のないものをまず認識させるために道を自分で切り拓いていきました。僕は人の一歩先を歩もうとは思っていませんし、それを目的として何かをやろうとはしませんが、でも、まったく認識のないものを世に広めていくという作業は、結果的にそういうことになると思うのです。

マナカードも「宇宙詠みチャート」もYouTubeも、途中途中でアプローチの方向性や方法を調整しながら、焦ることなく根強く発信し続けましたが、ある程度の認識や理解が生まれ、関心を持ってもらうまでに時間はかかりました。もちろん、時間がかからないですぐに認識されて関心を持ってもらえるのがベストですが、なかなかそうはいかないもの。諦めずに根気強くやれることをやり続けるしかありません。マナカードにしても「宇宙詠みチャート」やYouTubeにしても、まだまだポテンシャルがあると僕は思っているので、アイディアを駆使して丁寧にやれることを、引き続きやり続けたいと思っています。

今、誰もやっていない新しいことをやっていて、人の一歩先を歩んでいるという人は、自分の切り拓いている道を大衆に道だと認識してもらうために、とにかくやれることをやり続けてください。とても地味で孤独な作業だと思いますし、いつ目的地に辿り着くのかもわかりませんが、ちょっとしたヒントやガイド、サポートになるものは率先して取り入れてもいいと思います。アプローチの方向性や方法を変えてみるのもいいでしょう。でも最終的には、自分が自分自身を駆り立てながら、先駆者として自信を持って突き進むしかありません。

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Naoya
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