12月25日夕方、西の空が燃えていた。

　何気なく、ベランダに出たら、西の空が濃いオレンジ色。炎色に燃えていた。

　慌ててカメラを持って外に飛び出す。空の色は、刻々と変わり、待ってくれない。

　西日を受けて、雲が炎色に染まっているのだ。

　夕方4時35分。冬の日没は早い。

　家並みや電線が邪魔をして、圧倒的な空の撮影を邪魔をする。早足で、絶好の撮影場所を探しているうちに、空の色が変わってゆく。

ベランダから見た西の空。

犬を連れて散歩をしている主婦が「燃えてるみたい」と呟いた。

茜空（あかねそら）というのかな?

住宅街では、空だけを撮影するというのは無理のようだ。

　クリスマスの日のこの空の色は、「吉兆なの」と思う。