イラレでカラスを描く。

　私はこれまで、さまざまな動物や昆虫をマンガに登場させてきたが、カラスを描いたことがない。
　3カ月ほど前からカラスを主人公にしたマンガを描くことを思いついたのだが、カラスを描くのは想像するだけでも難しい。コシが重く、ズルズルと描かずにいた。このままではダメだと、試験的にIllustratorだけでカラスを描いてみることにした。

①まず、カラスの下絵を描き、あるいは写真を用意して、Illustratorに配置。ペンツールで、パスだけで線画を描く。線幅は0.35mmにした。色はK（黒）。
上の画像の通り、私の場合、アートボードにいろいろなツールバーなどを表示させる癖があり、狭い作業スペースで絵を描いたり、チラシやパンフなどの制作をしている。狭く、窮屈ところで作業を行うのが好きなのだ。

②パスで線画を描き終えたら、すべてを選択し、アートブラシで自作した「線」に一括して変換する。作業効率がいいやり方、だと思っている。

③個々の線幅を変えたり、アートブラシで自作した違う「線」に変更したりして、全体に強弱をつけ、調子を整える。

④効率は悪いが、色を入れる範囲をペンツールで指定をして、そこに色を入れる。これを何度も繰り返し、彩色する。パスを使う作業に慣れてないと、時間がとてもかかる。
Illustratorで描いているので、拡大しても縮小しても、画像は粗くならない。

⑤カラスの絵が完成したら、背景に写真を画像トレースした空や鳥影を配置。

完成したカラスの絵。時間をかければ、もっとリアルな絵になるが、そうすると当初の目的のマンガの絵からかけ離れたものになる。その塩梅が難しい。

　9月10日、朝から青空。日曜日のせいもあって、とても静かだ。涼しい微風も吹いていて、秋の気配が濃厚。このまま秋になってくれるとうれしい。