トックリバチの巣を多摩川で見つけた。
多摩川沿いの歩道を歩いていたら、変なものを見つけた。
1メートルほどの背丈のある植物の茎に、小さなツボが張りついていた。
泥でつくられていて、大きさは直径1cmほど。
子どもの頃、昆虫図鑑で見たような記憶がある。昆虫の巣だったと思う。
撮影して、帰宅してからネットで調べた。
「トックリバチ」の巣だった。
トックリバチは、泥をこねてとっくり状の巣を、草の茎などに作る。巣ができるとそのなかに卵を一つ産む。それから、チョウやガの幼虫のイモムシを捕らえて麻酔をかけ、動けなくしてから巣に入れる。それを繰り返して、巣いっぱいになるまで詰め込んで、巣の入り口を泥でふさぐ。イモムシを食べて成長した成虫は、巣に穴を開けて飛び出す…という展開だ。
昆虫や鳥、植物で不思議なものを見つけると、いつも考えるのは「進化」のこと。トックリバチが進化の過程で、どうやったら「泥でこねたとっくり状の巣」を作るに至ったのか、私にはその進化の過程が想像できない。「進化」以外に、何か当事者ではない第三者の力を感じる。
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マンガだけに集中した生活ができたら!! 夢はいつか現実しますか? 私はあなたに何をバトンタッチできるでしょうか。