舌の記憶
なんだかグルメ漫画のサブタイトルみたいになってしまったが。
私と長くお付き合いして下さってる方は薄々感じられたかも知れませんが、随分と落ち着いた年末年始を過ごしていました。
12月31日、大正生まれ、昭和~平成を生き抜いた祖母が亡くなった。さすがの俺も浮かれポンチという訳には行かなかった笑
そう、ここでタイトルだが、晩年は俺が誰だか分からないほどボケていたので、その頃から不謹慎だが思っていたことがあった。
「もう俺は祖母の作ったカレーやきんぴらを食うことは出来ないんだな」と。
この思いは死で鮮明なものとなった。
日本男性の甘っちょろいところに「おふくろの味」などという言葉がある。
令和の今は720度転換しているが、お袋もお袋で昭和のオバハンなので「白砂糖・塩分は全て害悪」信者みたいなところがあった。
ウソだと思われるかも知れないが俺が進学時上京して、東京からの「帰省」という体になるまでお袋は味噌汁をつくったことは一度もなかった。
まあ、それを補完するように祖母が作っていた訳だが。
お袋が働いていたこともあり、料理を作る比率はお袋:祖母で7:3くらいだったのかなあ。
お袋の機嫌が悪くなるから言わなかったけれど、前出のカレーときんぴらに関してはお袋が逆立ちしても到底敵う味ではなかった。
もう二度と食べることは出来ないのか。
四十九日が明けるまでヲタ活控えます。