ライブのもの

1月に立て続けに、なんだろう「嫌い」っていう言葉も勿体無いくらいのクソゴミアイドルが2匹辞めて、このクズどもの非道の限りをブログにしようと思って、「何かあれだな、文句ばっかり言ってるのはしのびないからいま現在の推しちゃんを褒めよう」と思って褒め褒めブログを2~3本くらい書いたんだけど、「あれ、アイドル編と舞台女優編で分けるべきだよね?」とか考え始めて上梓出来ない間にコロナコロナですよ。

これまたね、自身の話で恐縮なんですが、また枕が長いですよ。お忙しい方はここで読むのを辞めて仕事に戻って下さい。大学生のときにサークルにしときゃ良かったんですが、体育会に入ってしまいましてね。面倒なことに体育会なもんだからこの令和の時代になっても年2回雁首揃えて「総会」ってのをやってるんですよ。一応組織なので会計報告をやんなきゃならない。

で、更に面倒なことに6月下旬~7月上旬に行われる春季総会(夏なのに春季!)は新入部員も入ってきて「OBから新入部員に一言」みてぇな誰も喜ばないボンクラコーナーがあるんです。
秋季総会は「これからの時期インフルエンザ・ノロイウイルスに注意して下さい」という最強テンプレフレーズがあるんですが、春季はそうも行かない。

本音は「おい、一応体育会だし就活で有利になるよう、履歴書に一筆書けるよう来ただけだろこのアピール乞食ガキ。それと男子部員なんかマネージャーとオメコすることしか考えてねぇんだろこの尿毒ザルどもが。くたばれコンコンチキ」と怒鳴りつけてやりたいのをグッとこらえ、
毎年少しずつ、小学生が小説のあとがきの「てをにわ」を変えて読書感想文を書くように変形させているんですが、一番多く話しているのは「何でもスマホやパソコンで済んでしまう現在、LIVEのモノに触れて下さい。野球観戦を始めとするスポーツ観戦、音楽や演劇、せっかく東京の大学に通っているのだから美術館や博物館に足を運んでみるのも良いかもしれません」

などとのたまっているわけですよ。我ながら良いことをたまには言う。

……… ライブ型エンターテイメントがこんなに槍玉に上がるとは。

いやねぇ、小劇場は死にますよ本当に。コロナの予行演習かと襲ってきた2019年の台風19号。大好きな劇団がこのときプロスポーツより早かったんじゃないかというタイミングで延期をいち早く発表したんですね。本当に大きなお世話なんですけれど「舞台が見られない。悲しい」じゃなくて「おいおいまっつん(主宰)4日間押さえてしまったハコ代大丈夫かいな?」と老婆心ながらカネの心配をしてしまった。

もうね、「ああ、この劇団は続いて欲しい。次の公演も見たい」と思ってもただのイチ舞台観劇ヲタクとしては応援って公演を観に行ってあげることぐらいしか出来ない。それとも直接現金渡す?
で、いまそれすら叶わない。
注:幸いこの劇団の次回公演は6月なので、公演中止・延期等の被害はありませんが、収束の瀬戸際と思われます。

総会で自分で言っておいて何だけどスマホとパソコンで出来ることが増えれば増えるほど生の生放送のライブ、セリフ、役者が紡ぐ文章が聞きたくなる、唇の動きを目で追いたくなる。

独り暮らしで、出世コースからも外れているので勤め先でコロナ1号になってもいいんだけど、演者さんには移せないので最大限衛生に気を使って行ける舞台に通わせてもらうしか今は出来ない。

今の俺には見たい舞台は我慢しないで見に行くという軸でしか動けない。でもさ一律に自粛するんじゃなくて、今まで見た舞台には腹の底から笑ったり、涙を流したこともあるでしょう。それはこんな状況でも変わりませんよ。舞台観劇が趣味の他者に見に行けと強制は出来ないけれど「チクショウ、コロナにかかるリスクを冒してまでも見に来るんじゃなかった、ツマンネー」と後悔することはないと思う。なぜなら、演者からは痛みが伝わってくるほど「こんな中来てくれてありがとう」という気迫がマシマシだし、観客席に座ってる人だって「あれ、なんか立場ありそうな人もいるけどコロナ罹患したらどうするつもりなのかな?でもここにいるってことはかなりの舞台ヲタク。踊るアホウに見るアホウ、同じアホなら踊らにゃ損々」ってなもんで客席の一体感もコロナ前より強い気がします。

この時期に見た舞台は一生忘れられないものになると思うな。

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