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虐殺LOは悪か?自爆デッキに関する個人的な意見

はじめに

こんにちは、九条かいこです。
皆さんは「タイパ」という言葉をご存じでしょうか?もちろんタコパの親戚ではありません。
近年Z世代と呼ばれる若い人たちが重視しているタイパ、すなわち「タイムパフォーマンス」は、何かをするのにかけた時間に対しての満足度を表し、最近では若者はこのタイパを重視し、YouTubeなどの動画も倍速で見たり映画のネタバレであらかじめ犯人などを知っておいたりといったことをするものも多くいると聞きます。

カードゲームの世界にもタイパの概念が存在しています。その産物がいわゆる「自爆デッキ」です。
主にデジタルカードゲームにおいて対戦を降参をせずに勝敗が決するまでやる必要のあるイベントにおいて勝敗が重視されない場合に使用されることが多いデッキではありますが、何かと批判の的になることも多く公式側でこういったデッキの主要カードを規制するといった動きも多いです。

虐殺LOとは?

最近Twitterのトレンドでよく見かける「虐殺LO」というものをご存じでしょうか?何やら物々しい文字の並びではありますがもちろん茜新社がヤバ気な雑誌を刊行したわけではありません。
LOとはカードゲームの用語で「ライブラリーアウト」すなわち「デッキ切れ」を指す略称であり、いわゆるデッキ破壊を戦略として行うデッキのことを指します。
Shadowverseには「虐殺のドラゴニュート」というカードが存在し、要するにこのカードを使用してデッキ切れを狙うデッキが「虐殺LO」というわけです。
それではそんな「虐殺LO」のキーカードである「虐殺のドラゴニュート」のテキストを読んでいきましょう。

「必殺」というのはフォロワー、ほかのカードゲームにおけるモンスターやクリーチャーと戦闘をしたら相手の体力に関係なく破壊できるというMTGにおける「接死」のような能力です。
覚醒状態でないと攻撃できないというデメリットはあるがここは本題ではないので割愛しますが、本題なのはファンファーレ、つまりプレイした時の能力なのですがそれが「自分のデッキから奇数コストのカードをすべて消滅させる」という能力です。

・・・ん?

そう、これこそがタイパデッキの極致、「虐殺LO」です。
自分のデッキのカードをすべて奇数コストのカードで固めることでこのカードをプレイして一瞬でデッキをすべて消し飛ばし、デッキ切れで敗北を狙うというのが「虐殺LO」の戦術にしてゴール地点です。

現在Shadowverseでは宝箱進化イベントとしてルームマッチのイベントが実施されており、これはリタイア(降参)をせずに勝敗が決するまで試合をやることを条件としているイベントです。虐殺のドラゴニュートは3コストなので最速4ターンで決着がつくため、タイムパフォーマンスに非常に優れているデッキというわけです。

虐殺LOは悪か?

それでは本題に入ろう。現在Twitterはじめネット上ではこの「虐殺LO」に対して賛否両論が巻き起こっています。
というのも、確かに「虐殺LO」はリタイアをせずに試合数をこなさなければいけない宝箱進化イベントにおいてタイムパフォーマンスの面では非常に優れており、短い時間で宝箱を最大まで進化させることができます。
しかし、現在並行して実施されているフォーマット「マイローテーション」はある種のお祭りでもあり、このマイローテーションのフォーマットを普通に遊びながら宝箱イベントをやりたいという層にとっては勝負を放棄して時短重視でさっさと敗北を狙うデッキというのは邪魔でしかない存在というわけです。

では「虐殺LO」は悪なのでしょうか?
個人的な好き嫌いだけでいうなら、私は「虐殺LO」はであると考えています。
私もこのマイローテーションを普通に遊びながら宝箱イベントを進めたいと考えている層の一人であり、「虐殺LO」というデッキに対しては非常に否定的な考えを持っています。何なら次のイベントでは虐殺のドラゴニュートは禁止カードになってくれすら考えています。

しかし、このデッキの存在意義を考えると一概に悪とは断定できないのもまた事実ではないでしょうか?
マイローテーションは突発的に行われるイベントであり、ローテーションやアンリミテッドといった常設フォーマットやJCG、レートといった競技の場に時間を割きたいからこんなイベントに時間なんてかけていられないという競技勢は一定数おり、そういった競技勢にとっては1時間足らずで完走できる「虐殺LO」はまさに最適なデッキといえるでしょう。

結論としては、「虐殺LO」は悪だが存在意義は理解できる、というのが私の考えです。

住み分けは必要

私は「虐殺LO」は必要悪であると考えていますが、それはそれとして住み分けは必要であると考えています。
「虐殺LO」に限らず自爆デッキに対してよく言われているのが

Twitterより引用

のような「勝てるんだから別によくない?」という意見があるのですが、それはちょっと違くない・・・?
確かにカードゲームをやるうえで自爆デッキを相手にすると相手が勝手に負けてくれるのでただ勝ちたいだけの層にとっては嬉しい存在かもしれないが、先述の通り、普通に遊びたい層にとってはただの邪魔でしかありません。
一言で言ってしまえば「萎える」。
そのため、「虐殺LO」を使用するのは一向に構わないがTwitter上で普通に募集している人にそのデッキを持ち込むのはやめて、「虐殺LOを使います」という注釈文をつけて募集するかそのような募集をしている人のルームに入るといった住み分けが必要ではないでしょうか。
たまに「虐殺LOに入ってきてほしくないなら募集文にそう書け」という意見も見受けられるのですが、それは「虐殺LO」を使う側がやることであって、
言い方は悪いが「虐殺LOで最速でポイントをためる」というのは普通の遊び方ではないのだから普通に遊びたい人に自己防衛を求めるのはそれは違うのではないでしょうか?

最後に


ふざけんなカスが


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