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「薔薇」という漢字

憂鬱(ゆううつ)、髑髏(どくろ)、そして薔薇(ばら)。

学生時代に、一度はチャレンジしたことがある漢字じゃないですか。

皆さんは書けますか。もちろん、私は書けません!(笑)

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中国人には簡単?

前に中国に行ったとき、中国人の方に「薔薇」って書けますか?と聞きました。

すると「バラですよね?…そりゃ書けますよ。」と言われました。

「凄い!やっぱり本場の中国は違いますね!日本人の私には難しいです…」と言ったら、変な顔をされました

そう。中国語で書くと「玫瑰(ばら)」なんだと後で知りました。

そりゃ、簡単だ!!

ところで、別の中国人の方に「なぜ【漢字】と言うのか」と聞かれました。

漢字は、読んで字のごとく「漢の字」です。

「漢王朝」のころに入ってきた字だからじゃないか。と言ったら、「漢民族の字」だからじゃないですか。と返されました。

ルーツは分かりませんねー。

日本の薔薇はなぜ!?

もともとは中国の旧字のようです。

中国から輸入したときに「薔薇」だったみたいですね。

ちなみに、昔は「薔薇」と書いて、「そうび」とも呼んだそうです。日本では、最初に万葉集に「薔薇(そうび)」が出てきます。

薔薇の「薔」は、もう「薔薇」という文字にしか使わないそうです。

そして「薇」は「微」に似ていると思ったら、本当に「微」の旧字体なんだとか!

昔なら、微分方程式は、「薇分方程式」だったんですね。

より難しそうです!!

薔薇の起源ってどこから?

一説にはチベットが起源だという情報もあります。

とは言え、中東の国花に薔薇が多いということを思い出しました。

国花は、国を代表する花のことです。(日本だと桜とか菊だそうです。)

なんとなく原産地が分からないかと思い、国花としている国の一覧と地図を作ってみました。

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うーん、、、チベット原産だとすると、それらしいのはキルギスぐらいで、よくわかりませんね。

とにかく熱い中南米から比較的寒いイギリスまで広く分布しています。

文献などでは、古代ギリシャより以前から愛されていました。

薔薇のお風呂で有名なクレオパトラもギリシャ人ですもんね。(嫁ぎ先がエジプトでしたが。)

とにかく「薔薇」という旧字があること自体、日本でも昔から愛されていた証拠ですね。

かつては、着物を着た日本人が、薔薇の花束をプレゼントしていたのでしょうか。

今も昔も洋服やメイクは変われど、「花を美しいと思う」感覚は変わりませんね。

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カイカトカイガ
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