花×鉄#4 「太藺」をカッコよく!
「太藺」読めますか?
かく言う私も、漢字は初めて知りました。
「太い」の字に、「蘭(ラン)」みたいな字ですが、
「太い」の字に、藺草(イグサ)の「藺(イ)」です。
さてなんでしょう。
正解は、「太藺」と書いて「フトイ」です!
「ふとい」だと思っていたのですが、「ふと・い」なんですね!
エジプトで有名なパピルスと同じく「カヤツリグサ科」です。
フトイは世界中の湿地や浅い水辺にいます。熱帯や極寒地域には向かないようです。
背が高くて、カッコよい!
直線的な印象を作品に与えることができます。
フラワーアレンジメントより生け花で使用されることが多いと感じます。
ただし、長いものは2~3メートルにもなります。
お花屋さんで購入して手で持って帰ったことがありますが、、、
周囲の視線が若干気になりました。。。皆さまはご注意ください。
長いものを巻いてカッコよい!
フトイを触ると、プラスチックのストローのような感触です。
これを部分的に曲げると、幾何学模様を生け花に取り入れることが出来ます。
棒で三角とか、四角を作るイメージですね。カーブも出来ます。
やり方は、とにかくフトイにワイヤー(太さ:#20)を刺し通すんです!!真っすぐな新品ワイヤーを使いましょう。
これがけっこう気持ち良いのです!!
「プス・プス・プス」と行くので、麩菓子(ふがし)に針を刺していく感じです。
あまり強く刺してしまうと、途中から飛び出ちゃうので、要注意です。
途中に少し節を感じますが、とにかく「プス・プス・プス・ブツ(節の部分)。プス・プス・プス・ブツ(節の部分)」という感触を繰り返します。
あっという間に、45cmのワイヤーが丸々入っちゃいました。
あとは手で曲げるだけで、幾何学的な曲げをフトイに施せます!
曲げると、、、完全に折れたストローですね。。。
でも、ワイヤーによって形が元に戻らないのがポイントです!
こうやって自由に曲げられるので、表現に自由度が増します。
今回はワイヤーが全く見えない、ワイヤリングのマル秘テクニックでした。
花×鉄は自然だけでは出来ない、表現の自由を与えてくれます。