色味を抑えて質感を
花の表情をよく観察すること。
生け花の基本ですね。
そこにワイヤーなどで手を加えることで自由な表現が出来ます。
今回は太藺(フトイ)を使って生け花をします!
質感の違いを楽しむにはあえて、色味も種類も抑えた方が面白いセッションを見せてくれる場合があります。
今回セッションの相手に選んだのが、蓮(ハス)の実。
またの名を蓮台(レンダイ)と言います。
じっくり観察したことがありますか?
木のよう茎。
蓮の花は、水中から少し浮いて咲いているため、写真のように見た目は、まるで木の幹。
もう少し下はというと。
グリーンの茎に変化しています。つまり、水中にいたんですね。
切り口は?
すぐに灰汁がでてくる切り口は、まるで、小さなレンコンの模様。
毛細管現象のおかげで、ながーい茎にしっかり水を含ませています。
上から下まで、異彩を放っています!
さて、さっそく生けてみましょう!
とりゃ!
なかなかに質感や、カーブに違いがある両者が面白さを出してくれていますねー。
太藺は直線的な緩やかなカーブ。蓮台は複雑なカーブですね。
ちなみに赤い花は、秋を思わせる、パニカム属レッドドライをあしらっています。
ただ、、、あれ???なんか変だぞーと思ったら、、、
写真を撮ったときに、フトイの位置がずれてしまっていました!!
こりゃマイナス50点ですね(T-T)
うーん、、、縦に長い作品をどうやって写真に収めるか考えているうちに、作品が崩れていました。反省です。。。
言い訳ですが、、、太藺は見た目よりかなり軽い花材なんです。
セロテープを花器の口に貼ることで、軽くてバラけてしまうフトイをまとめることができます。
うーん。。。これである程度太藺の角度もそろいました!
でも、大きな花材はなかなか完璧に生けるのが難しいものです。。。
なんでも思い通りにならないってことですね。
自然を相手にすると、謙虚な気持ちにさせられます。