昔話になっても

出会ってから、1年半くらい経って、いろんなことがあって、楽しかったことばかりではないけど、いつもやっぱりあなたのことを応援していてよかったなと思うことの方が多かった気がする。
私はわがままだから一番も特別もずっとずっと欲しかったみたいで、なんだか無我夢中で行っていた気がする。初めて1ヶ月ライブがなかったとき、やっと冷静になれてそのときに、やっぱりどんな未来が来てもあなたのことをずっと大切にしようと思った。だけど、それってなんか間違っていた。

私が大切にしたかったのは、あなたのこと、というよりあなたたちのことだった。
私も人間だから、流石にずっと気持ちの熱量を保ったままであなたのことをずっと閉じ込めておくのは多分無理。きっとあなたに抱いた気持ちも忘れてあなたよりも大切にしたい誰かのことは見つけられると思う。



最近は少しずつ、あなたの存在が自分の中から薄れていくのを感じる日々です。
会わないわけじゃないけど、なんだかあなたに寄り掛からなくても私はどこまでも行けるような気がする。今まではあなたのことだけを大切にして生きてきたけれど、私は自分のこともっともっと大切にしたいと思えるようになった。

見限って、一生のさようならではないけれど、私はこれ以上あなたに何も望まない代わりに、何も与えないことにした。

心のどこかでいつも特別を欲しがってて、ごめんね。
恋が愛に変わることはなかったけど、その真ん中で私はやっと自分を大切にする道を見つけて、選ぶことができた。今なら全部綺麗な昔話にできる気がした。

ふと写真フォルダを見返していたら、まだ敬語を使ってた頃の動画とか出てきたよ。楽しそうだった、すごく。あなたも優しい目をしてた。この頃は楽しかったな、になってしまった今は、もうきっと離れるタイミングなんだと思った。

もうあなたのことだけを大切にはできないし、無償の愛とか優しさを捧げることもできないけど、一つだけ忘れないでおこうと思っていることがある。

いくら綴ってもあなたからもらった優しさや幸せだった日々は薄れてしまうけど、わたしがあなたを大切に想っていた事実やこれから先あなたたち3人と見ていく景色はわたしの中に残り続けるよ。

後悔はしてなくてむしろ前向きな気持ちであなたと向き合っていける気がする。

今までたくさんありがとう。


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