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#001 『かがくいひろしの世界展』へ行ってきました。
2023年7月中旬。
『かがくいひろしの世界展』を鑑賞するために、長野県岡谷市にあるイルフ童話館を訪れました。
休憩を挟みつつ、横浜から車で6時間ほどの長旅でした。
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ねずみくんのチョッキも大好きな絵本です。
モチモチの木に目がいくのは、教員あるある。
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わにわにもいます。
まどみちおさんの作品は、全学年の国語の教科書で取り上げられています。
かがくいひろし
かがくいひろしさんは、「だるまさん」シリーズで有名な絵本作家です。
絵本作家になる前は、28年間、特別支援学校の教師として子どもたちと向き合ってきました。
2005年、『おもちのきもち』(講談社)で第27回講談社絵本新人賞受賞し、50歳で絵本作家デビュー。
『もくもくやかん』(講談社)、『おむすびさんのたうえのひ』(PHP研究所)など、16作品を発行し、54歳でお亡くなりになっています。
16作品は、1つも絶版になることはなく、現在も子どもたちに愛され続けています。
「だるまさん」シリーズの発行部数は、累計900万部を超えています。
展示内容
絵本、原画、アイデアノート、ラフスケッチ、家族への贈り物、かがくいひろしの言葉、特別支援学校児童との合同作品、学校勤務のかたわら行っていた人形劇の活動映像、NHK日曜美術館の映像など、多種多様な展示がなされていました。
未完の作品も多数展示されていて、「だるまさん」シリーズ続編のラフスケッチなどもありました。
また、ミュージアムショップに併設されたスペースでは、絵本のキャラクターたちが登場するアニメーションが公開されていました。
私が訪れた日は、前期期間(6/15-7/31)に当たり、以下の作品が展示されていました。
おもちのきもち
なつのおとずれ
もくもくやかん
おむすびさんちのたうえのひ
おふとん かけたら
まくらのせんにん さんぽみちの巻
うめじいのたんじょうび
後期期間(8/5-9/16)は、以下の作品。
みみかきめいじん
がまんのケーキ
おしくら・まんじゅう
ふしぎなでまえ
はっきよい畑場所
まくらのせんにん そこのあなたの巻
感じたこと
今回、初めて絵本の展覧会に訪れましたが、原画が放つパワーに圧倒されました。
絵本では伝わりきらない、絵の立体感や繊細な一本一本の線。
1枚1枚の原画が、まさに芸術品。
絵本というものは、とても贅沢なものだなと思いました。
また、生い立ちや人柄を知ることで、ますます、かがくいひろしさんのファンになりました。
絵を読み、細かいところまで味わいながら、これからもかがくいひろしさんの絵本を読んでいきたいなと思いました。
訪れて良かったと心から思える場所でした。
絵本の原画展、展覧会にハマってしまいそうです。
かがくいひろしさんの言葉で、心に残ったものを2つ紹介します。
「つたない表現でも、それは子どもの生きている証し。大切にしていきたいものです。」
かがくいひろしさんが、1人1人の子どもに向き合い、彼ら彼女らの表現を大切にしてきたことが伝わってきました。
子どもが描いた線に絵や言葉を書き足して一緒に作品を作ったり、おもちゃのピアノで一つの音が出せたことを共に喜んだりと、子どもたちに寄り添ってこられていました。
上手・下手、良い・悪い、と評価することなく、子どもの表現を大切にしてきたいと思いました。
「辞めるまで、養護学校の子どもたちと関わり合う中で、本当に子どもから教わっていましたよ。仲間とよく話すのは、教えるとかいう意味ではなく、一緒に育っていくんだね、育ち合いだねって。多分、そこが僕のベースですよね」
目の前の子どもを笑顔にするために。
その想いを大切に、かがくいひろしさんが、子どもと向き合い続けてきたからこそ、子どもたちに愛される絵本が生まれたのだと感じました。
親として、教師として、子どもを笑顔にできる温かい関わりを大切にしていきたいと思いました。
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ラムラム王は、武井武雄作品の登場人物。
息子(5歳)は、家に帰ってきてから何度も、「『おむすびさんちのたうえのひ』、読んで。」と、お願いしてきます。
出発前に予習していった作品だったこともあり、心に残ったようです。
家族で一緒に楽しめるのも、絵本の展覧会の良さの一つだなと。
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「エッぺ国」は、ラムラム王が生まれた国とのこと。
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初めて図録なるものを購入しました。
図録をめくりながら、余韻に浸ります。