日本人の英語力0が多種多様で本当の0を見かけない問題
「私、英語力0なんですよ」
オーストラリアに来て現地の日本人から聞く事があるこのセリフ。
皆さんもYouTubeやブログ等でも似たような言葉を目にしたことがあると思います。
しかしこの言葉を発した人の英語のレベルが多種多様で、さらにこの言葉には話し手の様々な思惑があることに気づいたので、それに関して思う事を書きます。
完全なる私の主観ですので興味のある方のみ読んでいただければと思います。
私が出会った英語力0の日本人
以下は彼ら自身が英語力0と自称してその後の様子をケース分けしてまとめます。
ケース1 会話の時によく詰まるandぎこちないないから英語力0
用法や使い方は頭では分かっているのに会話ができないから英語力0と言っているパターン。
私も来た当初は(私は英語力0と自称していませんが)こんな感じでよくスタックしていました。
私も彼らもゆっくり話してかつど忘れした単語をGoogla先生に聞いたら会話を続ける事ができていました。
ケース2 基礎的な単語を知らないから英語力0
高校卒業後就職した会社を辞めてワーホリに来ていた若さ溢れる男の子が言っていました。
確かに私が既に知っている基礎的な単語を知らないと言っていた。
しかし、彼は基礎的な英語の語順を思い出し、知っている単語をかき集めて外国人の友人と会話を楽しんでいた。
ケース3 単語も知っていてスタックしないのに英語力0
これは正直、出し抜くというかマウント取りの為に敢えて英語力0と言っていたような気がしますが、紹介します。
その人はワーホリで来て10ヶ月目でさらにその前に1ヵ月留学したことがあるそうです。
その時点で「うん?」と思いましたが、やはり普通に滞りなく英会話していました。
彼の中では英語力0なのかもしれません。
英語力0の割には…
私もですがみなさん会話ができていました。もちろんスピード感はないですが、それでも会話をして外国人と関係を気づいていました。
思惑
私なりに私が出会った英語力0と自称した人の心理や思惑を推察したいと思います。
その1 周りの期待値をあげたくないから
日本人がいる場面で英語ができる人と思われると周りから「こいつ出来そう」というプレッシャーが生まれてそれが重圧になるのが嫌だというパターン。私もこれの気持ちは分かります。
その2 予防線を張りたいから
その1と関連しますがこれもあると思います。
日本人がいる場面で英語を話すとその人の英語の戦闘能力を見極められている気がするので最初から自分を下げる予防線を貼っているというパターン
また相手が外国人でも出来ると思われて爆速で話されたら困るから予防線を張るという感じだと思います。
その3 マウントを取りたいから
これはケース3の彼だけかもしれませんが少数ながら存在するのかもしれません。説明は題名通りなのでしません。
正直やめてほしいですね。こっちが自信喪失になります。(というかなった)
そもそも英語って言語でツールなのにそれだけでマウントって一体…
そもそも英語力0って?
どの場合が英語力0なのでしょうか?
例えば私はドイツ語の文法も単語も全く分からないし学校でも大学でもやった事がないので、これは正真正銘のドイツ語力0だと思います。
逆に私の語学学校はほとんど南米勢で彼らの母国語であるスペイン語を少し話すと喜ぶので、少し数字と数個の単語「¿Como te llamas?」「Syo 名前」だけは話せます。極論ですがこのレベルでもスペイン語力0では無いと思います。(会話は流石に無理だけど…)
しかし、明確な基準がないので何とも言えませんが義務教育で英語を少しはやっているので、英語力がマジの0っていないのではないでしょうか?
日本人で英語が右も左も全く分からないって人を探すほうが難しいと個人的に思います。
だから本来は英語力0ではないはずです。しかし自信がないから(私もありませんが…)や上記の思惑で0と言っている人が大半だと思います。
よって英語力0はあまり言わないほうが良いと思いました。
そうは言っても英語の伸びには時間がかかるし、自信が無いのには変わらないという気持ちは私もよく分かります。
そこで私なりに英語力0以外と公言する以外の英語に自信が無い時の対策や心構えを考えてみました。
英語に自信が無いときの私なりの対策
その1 何も言わない 余計な事は言わない
これは誰とも会話しないという意味では無いです。
自分から聞かれてもないのに英語力0を言わないという事です。自分の英語力を自分から開示せず普通に会話を始めてしまいましょう。
何も言わないという事で余計な情報を相手に与えず純粋に会話ができるのではないでしょうか。
その2 スタックした時の沈黙を埋める言葉を少し知っておく
会話でストックするので英語力0だと思うのであればそのスタックした時の逃げる術を少し知っていると楽になります。
これは実体験ですがスタックした時に少しでもフレーズを知っていると会話を続けることが出来ます。
その3 他の日本人の英語と比べない・憧れない
これは比べないは難しいと思いますが(人間は比べる生物ですから…)、憧れないはできそうではないでしょうか。
自信が無い時って比べたり変な憧れがあることが多いと思います。
私は比べないはまだ完全には実践出来ていませんが、憧れないは実践出来ています。
私は英語に限らず憧れの存在を作ってしまうとなぜか成長しなくなることが多かったので、これを実践しています。
ただ尊敬するのはいいと思います。刺激にもなりますし…
憧れず自分軸で成長することが鍵だと思います。
その4 勉強
身も蓋も無いですが、これが一番かもしれません。
自信が無いならもう勉強しかないです。
その5 (非英語ネイティブの)英語を賞賛する
これは非英語ネイティブ同士でしか使えないカードですが、最近良いなと思って実践しています。
相手の英語を凄く上手と言う事で相手もあなたの英語もこの点が良いと言ってくれる確率が高いです。
お互い英語を勉強している者同士相手の英語の良いところを吸収できるし、自己肯定感を上げる事が出来ます。
結構おすすめ。
まとめ
長くなりましたが、日本人の自称英語力0に関して思う事を書いてみました。やはり根底は自信が無い事からきているだと思います。気持ちは凄く理解出来ます。
ただ、あまり自称しても良いことがないなと思ったので、思う事や私なりに考えたどうするべきかをまとめてみました。
さて、良い息抜きになったので英語の勉強をします笑