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【経済】「日本製鉄によるUSスチール買収」に八幡大神は何を想う


1.日本製鉄によるUSスチールの買収計画

ここのところ、日本製鉄によるUSスチールの買収計画の動向が、経済ニュースでも繰り返し取り上げられています。アメリカのバイデン大統領が日本製鉄によるUSスチールの買収計画に対して出した禁止命令では、2月2日を期限に買収計画を放棄する手続きをとるよう求めていましたが、昨日のニュースでは、この期限が6月までに延長されたとのことです。

アメリカ大統領の禁止命令に対して、日本製鉄は強気の姿勢を崩しておらず、今後の動向が興味深いですね。

2.ところで、「日本製鉄株式会社」って?

ところで、このニュースに関しては、「日本製鉄」なんて会社、株を保有しているわけでもないし、聞き慣れない会社名なので全く興味を持っていなかったのですが、改めて調べてみると、もともとは「新日本製鉄」のことだったんですね(恥)。。。

新日本製鐵㈱と住友金属工業㈱が2012年に経営統合して新日鐵住金株式会社が発足し、2019年に日本製鉄株式会社に商号変更したんですね。
北九州に行っても新日本製鉄の工場の辺りに行くことが無かったので、まったく気づきませんでした。

北九州市内の日本製鉄(株)の拠点

新日本製鐵㈱をさらに遡ると、1970年に八幡製鐵㈱と富士製鐵㈱が合併して新日本製鐵㈱が発足したとあります。
この八幡製鐵㈱と富士製鐵㈱は、日本製鐵株式会社(現在の日本製鉄は「鉄」ですが、旧・日本製鐵は「鐵」ですね)が1950年に財閥解体により誕生しています。
この日本製鐵株式会社は、官営八幡製鉄所を中心とする官営・民営の製鉄事業者が合同し1934年(昭和9年)に設立されています。

なかなか複雑ですね。
さて、「八幡」と言えば。。。。。

3.八幡様の総本宮・宇佐神宮

大分県宇佐市にある「宇佐神宮」は、全国に4万社あまりある八幡様の総本宮です。

宇佐神宮 由緒

八幡さまは古くより多くの人々に親しまれ、お祀りされてきました。

全国約11万の神社のうち、八幡さまが最も多く、4万600社あまりのお社(やしろ)があります。

宇佐神宮は4万社あまりある八幡さまの総本宮です。

御祭神である八幡大神さまは応神天皇のご神霊で、571年(欽明天皇の時代)に初めて宇佐の地に
ご示顕になったといわれます。応神天皇は大陸の文化と産業を輸入し、新しい国づくりをされた方です。725年(神亀2年)、現在の地に御殿を造立し、八幡神をお祀りされました。

これが宇佐神宮の創建です。

宇佐の地は畿内や出雲と同様に早くから開けたところで、神代に比売大神が宇佐嶋にご降臨されたと『日本書紀』に記されています。比売大神様は八幡さまが現われる以前の古い神、地主神として祀られ崇敬されてきました。八幡神が祀られた8年後の733年(天平5年)に神託により二之御殿が造立され、宇佐の国造は、比売大神をお祀りしました。

宇佐神宮WEB

令和7年は、八幡大神が本殿に御鎮座されてから1300年の節目の年です。


八幡神は、鍛冶・製鉄に所縁の深い神とされています。

ここを御鍛冶場と呼ぶのは、鍛冶の翁が現れたという故事や、社僧の神息(しんそく)がこの御霊水で社宝の刀「神息」(当神宮宝物館所蔵)を鍛えたという事跡によります。

宇佐神宮WEB

4.歴史の違い

日本の製鉄の歴史を遡ると、八幡大神の宇佐神宮への御鎮座でも1300年の歴史があるわけですが、一方のアメリカは国自体が来年2026年7月4日でようやく建国250年の歴史しかありません。

ただ、日本製鉄によるUSスチール買収計画のニュースを見ていると、日米双方とも「経済合理性」や「政治的駆け引き」の話に終始しており、製鉄に関わる歴史や想いみたいな情緒的な話はほとんど聞こえてこないので、あまり興味を持ってニュースを見ることが出来ていません。

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