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【経済】日銀総裁、長期金利の急激な上昇時「国債買い入れ増額」だそうだが、大丈夫なのか、この国は?
日銀の植田和男総裁が、21日の衆院予算委員会で「長期金利が急激に上昇するような例外的な状況では、機動的に国債買い入れの増額を実施する」と述べたとのこと。
…絶句! 日銀総裁が日本銀行の財務と先行きに関して、ここまで楽観的とは!
日本銀行の財務状況がいかに危機的状況にあるかは、第45回石橋湛山賞受賞作となった、河村小百合氏の著書「日本銀行 我が国に迫る危機」の目次を斜め読みするだけでも分かるところ。
2013年日銀が「量的・質的金融緩和」(異次元緩和)を始めてからもうすぐ10年が経つ。世界経済の急激な局面の転換によって、わが国は、この“超低金利状態”を維持できるかどうかの瀬戸際、まさに崖っぷちに立っている。これまでの放漫財政路線を安易に継続し、異次元緩和を強引に押し通し続けようとすれば、遠からず、どういう事態に陥るのか。そして、それを回避するためには、私たちは何をなすべきなのか。世界の中央銀行の金融政策と財政に精通したエコノミストが警鐘を鳴らす。
異次元緩和は限界
日銀がいくらでも国債を買い入れられた時代はもう終わりだ
●長期金利は“糸の切れた凧”に
●新規国債発行ストップで、社会保障費も防衛費も義務教育の国庫負担金も一律4割カットに
●財政破綻したギリシャは預金者1人・週当たり5万強の預金引き出し規制に
●最悪の事態を回避できる道はないのか
本書の内容
プロローグ 異次元緩和から9年、ついに現れた不穏な兆候
第1章 日本銀行に迫る債務超過の危機
第2章 我が国の財政運営に待ち受ける事態
第3章 異次元緩和とはどのようなものだったのか
第4章 欧米中銀との金融政策運営との比較でわかる日銀の“異端”さ
第5章 異次元緩和が支えたアベノミクスと残された代償
第6章 事実上の財政破綻になったら何が起きるか--戦後日本の苛烈な国内債務調整
第7章 変動相場制下での財政破綻になったら何が起きるか--近年の欧州の経験
第8章 我が国の再生に向けての私たちの責務
日銀総裁が黒田から植田に変わり、2024年7月に「政策金利の引き上 げ」と「長期国債買入れの減額計画」を決定し、ようやく異次元緩和からの出口が少し見えかけたばかりと言うのに、それから半年しか経っていないのにもう朝令暮改とは!
2024年7月の決定事項も、「長期国債の買い入れの停止」とか「保有している長期国債の売却」ではなく、あくまで「買入れの減額」でしたので、日銀保有国債の残高が減少するわけではなく増加し続けることに変わりはないという緩々の方針だったわけですが、そのような緩々の減額計画すらも守れないとは。。。。。
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