乳がん検診における「高濃度乳房」の本人通知の開始について

「会派つなぐ」ｔ

現在、本市の乳がん検診は、40歳以上の女性を対象に、2年に1度の間隔でマンモグラフィで実施しています。マンモグラフィでは、乳腺は白く、脂肪が黒く写りますが、乳がんも白く写るために、乳腺が多く脂肪が少ない「高濃度乳房」の人では、白い乳腺の陰に隠れてがんが見つかりにくいという傾向があります。
現在、乳がん検診の結果は、国の指針に基づき「異常認めず」または「要精検」のみを通知していますが、高濃度乳房について正しく理解していただき、がん検診の際に、自らの乳房構成を知ることは、がんに対しての意識が高まり、早期に異常に気付くことができるというメリットが期待できます。
そこで、検診結果の通知の際に、「高濃度乳房」であることについて、本人への通知を開始します。

1.概要
高濃度乳房とは、乳房の中の乳腺が多く、マンモグラフィで乳房が白く写るタイプの乳房のことです。
マンモグラフィでは、乳腺濃度を乳房の構成として評価し、4つに分類します。そのうち、「不均一高濃度」、「極めて高濃度」が、高濃度乳房にあたります。

乳がんを発見する上で重要となる、しこりなどの所見もマンモグラフィ画像では白く写るため、高濃度乳房の方はマンモグラフィ検査によって異常を見つけにくい場合があります。
しかし、高濃度乳房はあくまでもその人の体質であり、病気ではありません。
そのため、高濃度乳房と言われても過度に心配する必要はなく、一般的には追加で検査を受けるなどの特別な対応をとる必要はありません。
高濃度乳房であるかどうかに関わらず、日頃からご自身の乳房の変化に気を付けること（ブレスト・アウェアネス）、検診を定期的に受診すること、症状があれば放置せずに医療機関を受診することが大切です。

2.通知内容
検診の結果票において、「異常認めず」、「要精検」に加え、高濃度乳房と判定された方は、「異常を認めず（高濃度乳房）」と通知します。
また、検診結果票とともに、高濃度乳房は病気ではなく過度に心配する必要はないことなど高濃度乳房について正しく理解いただくためのリーフレットをお渡しします。

3.通知開始日（予定）
令和4年2月21日（月曜）～