長期雇用の時代が終わり、ソロ開業の時代が始まる
「一体いつになったら来るんだ!~ イーロン・マスクの言う全人類豊和時代」
「われわれ人類は、AI革命により、仕事を一切しなくても生活に困らない、Age of Abundance(意訳:全人類豊和時代)に暮らすことになるだろう。」
イーロンマスク氏はじめ、多くのAI専門家がこの主旨の予言をしています。農業から物流そして接客まで、すべての労働をAIやロボットが代替してくれて、エネルギーも核融合などで無限に生産できて、病気もAIや量子計算などで速攻直せる世界観です。
そう意識しながら、わたしは社会を眺めていました。しかし、いまのところの我々の肌感覚としては、豊和時代よりも「貧困時代」が実態に近くないでしょうか?
日本では6人に1人が手取り年収127万円以下で暮らしています。
人手不足なのになぜ生活が苦しい?
デイトレードや仮想通貨で若くして富を築くひとがでています。「FIRE」や「億り人」という単語はすっかり日本社会で市民権を得ました。
他方で、経済・生活問題を理由に、日本では毎年5千人近くの自殺者がでています。
素朴な疑問が沸き起こります:人手不足社会の日本で、なぜに人々は、がんばる意欲があっても豊かに暮らすのが難しいのでしょうか?
理由は大きく分けて4つとみます。1つ目に、職種における市場価値の二極化。
SaaS系ソフトが事務系の業務を自動化するとともに、生成AIは高度なホワイトカラー業務の超効率化を実現しました。結果、DXコンサル等のように引き続き市場価値の高い人材と、もう会社にとって不要な職種の人材とで、二極化がすすんでいます。
2つ目の理由として、企業側の多くが賃金を十分に上げないわりに、副業も実質認めていないことがあります。
3つ目の理由が、社会保険料含む税による額面所得と手取り収入のギャップ。4つ目に物価高騰。
ほかにも各企業の生産性やらいいだしたらきりがないですが、大雑把に区切ればこの4つと考えます。
市場価値高いスキルを持つ限られた人でもない限り、がんばっても収入が増えず、額面と手取りのギャップは極端に激しく、周りの物価はどんどん上がる。
スーパーで売っているピーマンは税込み表示で明朗会計なのに、我々の転職市場の年収はとことん「税別」表示で、手取りの計算すら一苦労する世の中に、果たして合理性はあるのでしょうか?
この人生の窮屈さは、40代以降の、一見すればエリート層をも呑み込んでいます。わたしの周りには低賃金職出身のゴールドマン・サックス社員もいれば、ゴールドマン・サックス出身の日雇い労働者もいます。
しかし、ひとつ朗報があります。開業コストの低下です。難しいテックベンチャーの「起業」のみならず、もっと身近な、オンラインヨガ教室とかも含めた広義の「開業」を指しています。
ソロ開業時代の幕開け
いま、AI・DX革命のおかげでこの開業コストがぐんぐん下がっています。ニッチなサービスをつくり、ネット上でファン構築をすれば、自宅から一歩もでずにたった独りで収益化できてしまいます。
結果、自分の「好き」も「特技」もおカネに変えられる。人間、得意なことは好きになりやすいので、結局は好きなことをやってソロで生計をたてられる時代が来ています。
長期雇用時代の終焉であると同時に、ソロ開業時代の幕開けです。
わたしの地方の親戚に、あらゆる親族の家庭の揉め事の仲介をかってでるおばさんがいます。膨大な時間と労力をその人生相談と自己流の和解調停に注いできた彼女は、純粋に家族愛からそうしてきたのでした。ところがある日、息子から勧められて「ボケ防止」を目的にその教訓を本にまとめてみたところ、なんとその本がベストセラーになったのです。
また、ある書籍によると、夫の不倫に苦しんだ女性が、自身の経験値をもとに不倫解決カウンセラーになって最高月商一千万円までいった人がいます。ほかにも、家でお皿を落として割ったことをキッカケに愛せる日本伝統技術を見つけ、追求し、事業化した起業家のエピソードが報じられています。
こういうソロ開業者たちを欧米では「ソロプレナー」(= 個人起業家 / 個人経営者)と呼びます。
目指すは真の自由社会
一生懸命働いて贅沢するも、あまり働かずに粗末に暮らすも、本来であれば本人の自由であるはずです。しかし現在の社会は、もっともっと働いて稼ぎたい人を、会社への忠誠心やワークライフバランスの名のもとに、事実上押さえつけています。
そこで、私たちは、あなたが自分の趣味や特技を活かして手取り収入を増やせるソロプレナー・プラットフォームを創り、自由な暮らしを後押しします。
「好き」や「得意」をおカネにできる社会インフラをみんなでフル活用できるようにサービス設計し、勤務先の上司でも厚生労働省でもなく、自分自身が設定するペースで手取りを増やせる真の自由社会を目指します。
われわれのこうしたビジョンに共感くださる方は、ぜひ、当社のプラットフォームでソロプレナー登録をしてみてください。
今後、私たちカイギョー・チームは、時間とコストをかけて、世界各国のソロプレナーの事例やヒントを収集し、活発に発信していきます。「まさか自分なんかには」と思ってしまうあなたを、どうか勇気づけられますように。
特定の趣味や特技でテーマを絞り、【売り込みなし・レクチャーなし・名刺交換なし】のオフ会も企画しています。
イーロンマスク氏の言う、人類豊和時代はまだしばらく先かもしれません。しかし、生計のために我慢して働く「ライスワーク」を強いられる世代は、私たちが最後だと信じます。
以上をもって、本投稿をソロプレナー・プラットフォーム「カイギョー」のローンチにあたるホワイトペーパーと位置づけ、お読みくださった読者のみなさまへのお礼とともに、カイギョーのミッションをご紹介して締めくくりたいとおもいます。
ありがとうございました!
金武偉(きむ・むい)
ソロプレナー・プラットフォーム「カイギョー」代表
2025年1月15日 東京