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改めて考えてみた「影響の輪」と「関心の輪」
スティーブン・R・コヴィーの名著「7つの習慣」で説明されている「影響の輪」「関心の輪」という考え方。多分ご存知の方も多いと思うのですが、私も「7つの習慣」を読んで、いろいろ参考になる考え方が多かったのですが、中でも「影響の輪」「関心の輪」という考え方は、最も印象に残っています。今回は、私自身の振り返りも含めて、この「影響の輪」と「関心の輪」という考え方について書いてみたいと思います。
●「影響の輪」と「関心の輪」について
スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』に出てくる「影響の輪」と「関心の輪」について、簡単にご説明しますと・・・
・「関心の輪」
関心の輪は、自分が気にしていることがすべて含まれます。例えば、世の中のニュース、会社の経営方針、上司の態度、同僚の評価、景気の動向など。気にしていることすべてなので、自分の力で変えられるものもあれば、変えられないこともあったりします。
・「影響の輪」
一方で、影響の輪は自分の行動や言動、努力など、自分の力で変えられる範囲のこと、自分自身が影響を与えることができることをいいます。
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図で示すと、影響の輪が中心にあって、その外側に関心の輪がある、という感じです。
●「影響の輪」に集中することで起こること
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目指すべきなのは、影響の輪を大きくしていくこと。何でも主体的に考えて、自分自身にできること・自分自身が影響を与えることに集中していけば影響の輪が大きくなっていきます。
例えば、周りの人の考え方を変えるのは難しくても、自分自身の考え方について少し切り口を変えてみたり、これまでとは違う視点で考え直してみたりすること。もしくは、AとBというやり方があって、Aが正しい!と思ってそこに向けて行動してみたがどうも思ったような成果が出ない。そんな時に、もう一つのBという方法についても行動してみたり。
「自分ができることは何か?」と考えて、やりかたを見直したりする、それによって自分自身が周りに与えられる影響が広がっていくのです。
また、影響の輪に集中することは、ストレスの軽減にもつながります。自分が変えられないことに悩むより、変えられることにフォーカスするほうが、精神的にも健全だったりします。実際、目の前の仕事に集中することで余計な不安が減り、なんとなく充実度が増してきたりします!
●「関心の輪」に集中することで起こること
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逆に、関心の輪ばかり気にしてしまう人は、変わらないこと、気にしても仕方ないことにばかり注目してしまいます。なんでも人のせいにしたり、今自分にできることに目を背けてしまうので、どんどん影響の輪が小さくなってしまいます。
そして、「関心の輪」にばかり目を向けつづけることで、自己成長が止まり、無力感も強くなってしまいます。「会社が悪い」「上司が分かってくれない」「景気が悪い」といった言い訳ばかりが増え、自分が何もできないような気持ちになってしまいます。
自分では変えることができない「関心の輪」ではなく、自分自身で主体的に動くことで変えられる「影響の輪」に集中する。いかに主体的に日々考えて行動して、影響の輪を大きくしていくか、がとても大事だったりするのです。
●「影響の輪」と「関心の輪」を自分自身に当てはめてみる
この考え方を実際の生活に当てはめると、頭では「影響の輪に集中しよう」と思っていながらも、気づいた時には「関心の輪」に気を取られていたり、という場面がさまざまな場面で起こったりしていることに気づきます。周りの所員が思ったように動いてくれない、周りが〇〇してくれない、くれない・くれない・・・のくれない族になってしまいそう。
そんなことよりも自分自身に何ができるか、に集中すること。そこに対して油断せずに全集中することを常に念頭に動いていかなきゃと思った次第です。
一般的にも、週刊誌とかで取り上げられるような、政治家が何か不祥事を起こしたりした、芸能人の誰々が不倫した、とか・・・自分自身にとっては関係のない人の下世話なニュース、これらなんかはまさに関心の輪に入ると思います。自分に関係のない人が起こした不手際などに対して、目くじら立てて激怒している人をみると、自分にとってなんのメリットにもならないことにそんなにエネルギーを掛けて勿体ないな・・・と思ってしまったりします。そんな姿を見ても、自分にとって反面教師で「関心の輪」にエネルギーを使いすぎてはいけない、ということに気付かされます。
相手の態度や言葉にいちいち反応するのではなく、自分自身はどうしていけばいいか集中すること。わすれずに実行していければと思います!
ではでは。
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