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おつかれさまの国

…一日に何度も繰り返す そのことば もしかしたら「こんにちは」よりも 多いくらい そのひとの疲れに「お」をつけて 「さま」までつけて 「おつかれさまです」と声かける ぼくらの日々…

 …やさしくて 強くて 一生懸命で 生きることはただそれだけでも大変で その愛も仕事も大切で 頭を下げて 「おつかれさまです」といいかわす ぼくらの国

 斉藤和義『おつかれさまの国』の歌詞です。



 「今日は疲れているので、休ませてください。」

 上司や同僚、部下等から、このような連絡があったとしたら、あなたは、どのような反応をしますか?


 日本は、学校を1日も休まなかった人を表彰する「皆勤賞」まであり、学校や会社に行く事自体に価値を置く社会です。

 これにより、ただ会社や役所等に行くだけで、何の成果を上げていない大人を大量生産してしまった事と成果を上げていない人を辞めさせる事が出来ない労働基準法のコンボが、日本人の生産性が低い事の要因であると、私は考えています。

 上記のような世界観とは異なる世界観を持つ人も増えてきたものの、いまだに、休む=怠ける事であるという考えを持っている人が多いです。



  「体力-疲労=出せるパフォーマンス」

 「フィットネス疲労理論」と呼ばれる、スポーツの世界では、よく取り上げられている公式です。


 あなたの朝の体力が、100だとします。

 その後、会社に出勤し、仕事をして、30の疲労感を感じたとします。

 上記の公式に当てはめれば、今のあなたが出せるパフォーマンスは「100-30=70」となります。

 つまり、疲労があれば、その分、パフォーマンスは、落ちるのです。


 アスリートには、トレーナーがついており、本番で最大のパフォーマンスを出す為に「フィットネス疲労理論」を取り入れており、疲労を決して軽視しません。

 しかし、アスリートではない「おつかれさまの国」で働く人々には、トレーナーはおらず、あなた自身も、仕事の上司・同僚・部下も、誰もが、疲労を軽視しています。



 仕事をしている100,000人を対象に、疲労に関する調査をしたところ、約8割の人が、疲労を抱えながら生活をしているという結果が出ました。

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