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人生に飽きてきた。
最初に言っておくが、ヤバい意味では無いので、深読みして心配とかはしないで頂きたい。
最近、人生に飽きてきた。
20代はバンド活動、30代はハーレー・ダビッドソン、時代時代熱中するものがあって、けっこう充実していた。
音楽熱は30代前半で冷め、バイク熱は40代前半で冷め、最近は没頭する趣味、生き甲斐みたいなものが無い。
仕事は変わらず同じモチベーションでやっているし、お金はそんなに持ってないけど欲しい物を買えるくらいの経済力はあるし、これといって不自由はない。
精神性も自己理解もだいぶ固まってきて、身体も概ね健康で、自分で言うのも何だが人生かなり上手くいっている。
このままいけば、大病や自然災害などを除けば、一生お金に困らないくらいの土台は築けると思う。
二十歳くらいの頃はここまで人生うまくいくとは思っていなかったので、今のところ出来過ぎている。
ただ、そのせいか「退屈」を感じている。
良くいえば人生がルーティン化、悪くいえばマンネリ化している。
仕事がモチベーションになるタイプではない上に、熱中する趣味が欠乏しているので仕方がない。
これに近い感覚は大学時代、24歳の頃に経験した。
大学時代は特にやりたい事がなく、社会に出る前の若者の漠然とした不安、自信の無さから、ネガティブな自問自答をくり返していた。
24歳の頃は新卒で勤めた会社を辞めて地元へ戻ってきて、失業保険を貰いながら職業訓練へ通いつつも、超多忙だった前職時代に比べて時間を持て余していた。
両方とも「平和ボケ」だ。
人間、暇だとロクな事を考えないというが、正にその通り。暇だと病むってのは本当なんだなと実感した。
今がそれに近い感覚。
社会生活に小慣れてきて、自分の能力や限界値、向き不向きを理解し、うまく力を抜きながら世渡りが出来るようになった。
20代の不器用さと比べると、だいぶ精神的に「ゆとり」が出来た。
ゆとりを得たイコール精神的な「時間」を得たのと同じなので、20代の暇を持て余してた頃と似た感覚を味わっている。
解決策は?
最適解は「熱中」なのだが、それが簡単に見つかれば苦労はしない。
行動力が無い上に、興味の幅が激狭な私にとって、ビビッとくる趣味とすぐすぐ出会えるとは考えにくい。
これに関しては焦っても仕方無いので、動きつつ、人の話を聞きつつ、気長に探していこうと思っている。
最悪は見つからないかも知れないが、それはそれで仕方ない。
仕方ないとはいえ、残りの人生フル退屈ってのも面白くない。
そこで最近考えているのは「背水の陣」を敷くこと。
例えば、50歳になった時に、それまで貯めてきた全財産でアホみたいに高額な何かをノリでポーンと買って
「やっべ、どーしよ。。」
みたいに物理的に追い込んでしまう的な。
新卒サラリーマン時代、仕事は上手くいかず足手まとい、ブラック労働、地方で友達ゼロ、唯一の心の支えだった遠距離恋愛が破局…という絶望的なシチュエーションがあった。
当初は「あ、終わった」と感じだのだが、潰れると思いきや、そこから火事場の馬鹿力みたいなのが発動し、仕事に100%集中するようになった。
するとみるみる成績が上がり、それまで絶対に勝てなかった先輩に売上で勝ったりと、不毛だった人生が逆転した。
今までの人生で、仕事に一番集中していて、一番楽しかったのはこの頃で、仕事でこれを超えるモチベーションになることはもう無いと思う。
物理的に「背水の陣」を敷いてしまえば、火事場の馬鹿力で強引にもっていく底力が私にはある。
要所要所でその片鱗は感じていて、確信している。
ただ、仕事じゃないんだよね。
一定のモチベーションをキープすることは出来るが、仕事が生き甲斐にできるタイプじゃないんだよね。
仕事じゃない、趣味は見つかる確証が無いとなると、何かしらで物理的に追い込むのはどうだろう?
そこで…
50歳までに貯めた全財産でパテック・フィリップの機械式時計とかをノリでポーンと買って
「やっべ、どーしよ。。」
ってなれば、火事場の馬鹿力を発揮して、人生面白くなるんじゃないかな?
みたいなアホな事を考えている今日この頃です。
懸念点としては、20代前半と比べてかなり老化してるので、物理的に心身負担が大き過ぎて、リアルに潰れてしまう可能性があり、そうなった時に巻き返し不可能で詰んでしまうリスクがあるという事。
そして、そもそもこの発想が若さに乗っかった荒療治なので、50歳の半世紀オジサンには耐えられない可能性も高い。
でも、それを踏まえた上で「やっちゃえ!」って先走ったほうが上手くいくんじゃないかなと直感的に感じていたりもする。
何はともあれ先の話だし、時間はまだまだたっぷりある。
ゆっくりマッタリ、退屈し過ぎない程度に考えていこうと思う。
最後になるが、写真は特に意味ありません笑