介護施設に、笑顔が響き渡る
人は、不思議なもので、変化を嫌う一方で、刺激を求めます。
それは、高齢者であっても同じかもしれません。
ライター:エリアマネージャー のぶ
「かっこいいよー🤩」「ゆうくーん❤️」
嘉麻(かま)の施設のメンバーであるゆうさんの演奏が始まると、ゲスト様からの声援が聞こえてきた。
高校生時代に地元高校の郷土芸能部に所属していた彼と、現役の高校生が弊社のデイサービスにて和太鼓演奏を披露してくれたのだ。
今月の6月17日に開催した和太鼓演奏会は、準備から保護者の方やOBの方が手伝いに来て下さった。
開始時間に近づくにつれ、近隣住民の方や保護者の方が集まり、休みにも関わらず手伝いや見学にきたメンバーもいた。
演奏が始まると、太鼓の迫力と一生懸命に演奏する学生さんで盛り上がる。
素晴らしい演奏と暑い中で一生懸命に演奏する学生さんの姿に感動し、何人かのゲスト様は涙を流されたほど。
笑顔が響き渡る
演奏後は、デイサービスにて学生さんとの交流会が始まり、各ゲスト様の間に学生さんが座られ、一緒におやつを食べながら談笑を楽しんだ。
ゲスト様の笑顔も多く見られ、お互い握手をされるなど、普段関わることの少ない年代同士、新鮮な空気が流れているようだった。
学生さんと関わること、和太鼓演奏を目にすることなど、ゲスト様の日常に刺激を与えることができ、笑顔が響き渡っていた。
きっかけは、メンバーからの提案
今回、嘉麻のメンバーのゆうさんからの提案が、高校生の和太鼓演奏のきっかけになった。
メンバーが自発的に企画を提案してくれることは嬉しいことですね。
5月に嘉麻のゆうさんから「高校時代、部活で太鼓していてゲスト様にも見てもらえたら喜ばれると思うのでやりたいです!」との事で、「めっちゃいいね! やろうよ」と僕が返事したとこから始まり、そこから学校の先生たちに施設に来て頂き、日程調整を含め打合せをして準備してきた。
場所の確保、大きな音がなることへのゲスト様への配慮、近隣住民の方への了承。
いくつかの課題をクリアし、当日を迎えることができた。
多くの方のご協力により、普段聞けない太鼓の音が響き、また、屋外でやることで普段より日光を浴び、風や暑さを感じ、意思疎通がなかなかはかれないゲスト様も「いつもと違う」を体験することができていた。
今後も、地域の方や学生さんたちとの繋がりが持てる取り組みを続けていきたいです。