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令和6年 海事代理士 筆記試験(港則法)


問題

1.次の文章は港則法の条文である。[     ]内に入る適切な語句(同法において使用されているものに限る。)を下欄の語群から選び、その番号を解答欄に記入せよ。なお、選択肢は複数回使用してもよい。
(3点)

第二十条 爆発物その他の危険物(当該船舶の使用に供するものを除く。以下同じ。)を積載した船舶は、[ ア ]に入港しようとするときは、港の境界外で港長の[ イ ]を受けなければならない。
2 前項の危険物の種類は、[ ウ ]でこれを定める。

【語群】

① 岸壁        ② 告示       ③ 政令        ④ 指揮       ⑤ 運輸省令     
⑥ 国土交通省令      ⑦ 指定港      ⑧ 特定港      ⑨ 港     ⑩ 承認     
⑪ 許可         ⑫ 命令

2.次の①~⑥に掲げる港則法の規定のうち、正しいものを3つ選び、番号を解答欄に記入せよ。
(3点)

① 特定港内において竹木材を船舶から水上に卸そうとする者及び特定港内においていかだをけい留し、又は運行しようとする者は、港長の許可を受けなければならない。
② 特定港内において端艇競争その他の行事をしようとする者は、予め港長に届け出なければならない。
③ 船舶は、港内においては、防波堤、ふとうその他の工作物の突端又は停泊船舶を左げんに見て航行するときは、できるだけこれに近寄り、右げんに見て航行するときは、できるだけこれに遠ざかって航行しなければならない。
④ 船舶は、特定港内又は特定港の境界付近において危険物を運搬しようとするときは、港長の許可を受けなければならない。
⑤ 港長は、危険を防止するため必要があると認めるときは、修繕中又は係船中の船舶に対し、必要な員数の船員の乗船を命ずることができる。
⑥ 汽船が港の防波堤の入口又は入口附近で他の汽船と出会う虞のあるときは、出航する汽船は、防波堤の内側で入港する汽船の進路を避けなければならない。

3.港則法に関する次の文章群(1)~(4)における①及び②の正誤について、正しい組み合わせを表の1~4から選び、その番号を解答欄に記入せよ。 (4点)

(1)
① 港則法は、港内における船舶交通の安全及び港内の整とんを図ることを目的としており、これは第一条に規定されている。
② 港則法を適用する港及びその区域は、政令で定めており、港則法施行令がこの政令にあたる。

(2)
① 平水区域を航行区域とする日本船舶は、入出港の届け出を要しない。
② 総トン数20トンの汽船は、この法律でいう「汽艇等」に含まれる。

(3)
① 特定港内において使用すべき私設信号を定めようとする者は、港長に届け出なければならない。
② 特定港内においては、汽艇等以外の船舶を修繕し、又は係船しようとする者は、その旨を港長に届け出なければならない。

(4)
① 港長は、特に必要があると認めるときは、特定港内に停泊する船舶に対して移動を命ずることができる。
② 広島港を出港後、関門港を通過して舞鶴港に入港するとき、港域を通過するだけであっても関門港についての入出港を届け出る必要がある。

1   ① 正    ② 正
2   ① 正    ② 誤
3   ① 誤    ② 正
4   ① 誤    ② 誤

解答

1.(ア)⑧(イ)④(ウ)⑥
2.①④⑤ ※順不同
3.(1)1       (2)2         (3)3          (4)2

関係法規等

※ 原文は、ネットで検索してご確認ください。
港則法
港則法施行規則

1.法第20条(危険物)

2.① 法第34条第1項(工事等の許可及び進水等の届出)
② 法第32条(工事等の許可及び進水等の届出)
③ 法第17条(航法)
④ 法第22条第4項(危険物)
⑤ 法第7条第3項(修繕及び係船)
⑥ 法第15条(航法)

3.
(1)① 法第1条(法律の目的)
② 法第2条(港及びその区域)
(2)① 則第2条第1項第2号(入出港の届出)
② 法第3条第1項(定義)
(3)① 法第28条(灯火等)
② 法第7条第1項(修繕及び係船)
(4)① 法第9条(移動命令)
② 則第11条第2項(進路の表示)

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海技塾 塾長
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