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令和6年 海事代理士 筆記試験(船舶職員及び小型船舶操縦者法)
問題
(注意事項)解答欄には、はっきりと丁寧に記入すること。
1.法令の規定を参照した次の文章中、[ ]に入る適切な語句又は数字を解答欄に記入せよ。(12 点)
(1) 海技士は、海技免状の[ ア ]の更新を行うときには、交付を受ける海技免状と引き換えに、その受有する海技免状を国土交通大臣に返さなければならない。この場合において、返すべき海技免状が[ イ ]しているときは、その事実を証明する書類を添えて、その旨を国土交通大臣に届け出なければならない。
(2) 船舶所有者は、その船舶に、船舶の用途、航行する区域、大きさ、推進機関の出力その他の船舶の[ ウ ]に関する事項を考慮して政令で定める船舶職員として船舶に乗り組ませるべき者に関する基準に従い、船長及び船長以外の船舶職員として、それぞれ海技免状を受有する海技士を乗り組ませなければならない。
(3) 海技免状の有効期限の更新のための乗船履歴は、受有する海技免状の有効期間が満了する日以前[ エ ]以内に[ オ ]以上乗り組んだ履歴又は海技免状の有効期間の更新の申請をする日以前[ カ ]以内に[ キ ]以上乗り組んだ履歴でなければならない。
(4) 十六歳に満たない者には、二級小型船舶操縦士(技能限定をする場合に限る。)及び[ ク ]小型船舶操縦士の免許を与えない。
(5) 特定操縦免許とは、[ ケ ]の用に供する小型船舶の小型船舶操縦者になろうとする者に対する操縦免許をいう。
(6) 特定操縦免許を受ける者の乗船履歴(総トン数[ コ ]未満の船舶([ サ ]区域のみを航行するものを除く。)に乗り組んだ履歴に限る。)が[ シ ]に満たない場合において、当該者が小型船舶操縦者として乗船する事業用小型船舶の航行する区域を[サ ]区域に限定することにより行う。
2.海技試験(身体検査及び口述試験)の受験資格として有しなければならない乗船履歴に関する法令の規定を参照した次の文章中、[ ]に入る適切な語句を解答欄に記入せよ。(5点)
(1) 乗船履歴は、次の①から③までのいずれかに掲げるものにより証明されなければならない。
① [ ア ]又は船員法施行規則第三十九条第一項の規定による地方運輸局長(運輸監理部長を含む。)の[ ア ]記載事項証明
② [ ア ]を滅失し、又は毀損した者が官公署(独立行政法人を含む。)の所属船舶に乗り組んだ履歴については当該官公署の証明、官公署の所属船舶以外の船舶に乗り組んだ履歴については[ イ ]又は[ ウ ]の証明
③ [ ア ]を受有しない者が官公署の所属船舶に乗り組んだ履歴については当該官公署の証明、官公署の所属船舶以外の船舶に乗り組んだ履歴については[ イ ]又は[ ウ ]の証明
(2) (1)②により[ イ ]又は[ ウ ]が、[ エ ]を受有する船舶に乗り組んだ履歴を証明する場合には、[ エ ]の写しを添えなければならない。
(3) (2)の[ イ ]又は[ ウ ]が乗船履歴を証明する場合において、自己の所有に属する船舶又は自己が[ ウ ]である船舶に乗り組んだ履歴については、更に当該船舶に乗り組んだ旨のその[ オ ]の長若しくは他の[ イ ]又は係留施設の管理者その他の[イ ]に代わって当該船舶を管理する者の証明がなければならない。
3.次の条件下において、船舶職員及び小型船舶操縦者法施行規則の規定により必要な乗船履歴として認められる期間を解答欄に記入せよ。この際、下記中①~④の履歴について、合算したものを解答するものとする。なお、下記中に記載された履歴に係る船舶は、いずれも船舶職員及び小型船舶操縦者法が適用されているものとする。(3点)
(条件)
令和6年9月1日を試験開始期日とする三級海技士(航海)試験(身体検査及び口述試験)を受けようとするに当たり、令和6年9月1日時点で年齢が38 歳であり、以下の①~④のみ経験を有している。
① 19 歳から21 歳までの間に、甲板部の航海当直部員として、甲区域内において従業する総トン数49 トンの漁船に乗り組み、船舶の運航に関する職務を9月行った履歴② 22 歳から24 歳までの間に、甲板部の航海当直部員として、丙区域内において従業する総トン数49 トンの漁船に乗り組み、船舶の運航に関する職務を9月行った履歴
③ 27 歳から30 歳までの間に、甲板部の航海当直部員として、沿海区域を航行区域とする総トン数1,600 トンの旅客船に乗り組み、船舶の運航に関する職務を1年8月行った履歴
④ 四級海技士(航海)の資格についての海技免許を受けた後、32 歳から35 歳までの間に、沿海区域を航行区域とする総トン数499 トンの貨物船に乗り組み、一等航海士の職務を7月行った履歴
【参考】
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解答
1.(ア)有効期間 (イ)滅失 (ウ)航行の安全
(エ)五年(5年) (オ)一年(1年) (カ)六月(6月)
(キ)三月(3月) (ク)特殊 (ケ)旅客の輸送
(コ)二百トン(200 トン) (サ)平水 (シ)一年(1年)
2.(ア)船員手帳 (イ)船舶所有者 (ウ)船長
(エ)船舶検査手帳(検査手帳) (オ)居住する市町村
3.3年5月(41 月)
関係法規等(法:船舶職員及び小型船舶操縦者法、則:船舶職員及び小型船舶操縦者法施行規則)
※ 原文は、ネットで検索してください。
船舶職員及び小型船舶操縦者法
船舶職員及び小型船舶操縦者法施行規則
1.
(1)則第12条(海技免状の返納)
(2)法第18条第1項(船舶職員の乗組みに関する基準)
(3)則第9条の3 第1項(海技免状の有効期間の更新のための乗船履歴)(4)法第23条の4(操縦免許を与えない場合)
(5)法第23条の2 第2項(小型船舶操縦士の免許)
(6)法第23条の3 第2項(小型船舶操縦士の資格)
則第68条の2(技能限定)
2.
則第32条 第1項~第3項(乗船履歴の証明)
3.
則第24条(海技試験の受験資格)
則第29条(乗船履歴として認めない履歴)
則第30条(乗船期間の計算)
則第31条(異なる乗船履歴の合算)
※ 上記の条文を理解すれば、いつも出題(対象資格等は異なる)されるのでサービス問題みたいなものです。
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