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高天神城跡トレッキング

月イチトレッキングも8回目。
午後から掛川で行われていた「かけがわ茶エンナーレ」に行くため、近所でサクッと歩けるところということで、今回は「高天神城跡」をぐるっと一周するコース。

高天神城は、「高天神を制するものは遠州を制する」といわれた要衝です。
戦国時代に徳川・武田の両雄が攻防戦を繰り広げた決戦場で、東海一の堅塁を誇った山城。

高天神城跡 - 観光サイト(掛川市)

静岡県掛川市に残る難攻不落と言われた戦国時代の山城。
武田玄・勝頼と徳川家康が数度に亘り奪い合った城。
1581年、徳川家康が攻め落とし、現在は杜に抱かれた城跡に。

今、よみがえる高天神城 

【追手門〜本丸跡】

駐車場は北口と南口にあり、僕たちは南側の追手門駐車場からスタート。

今は木々がうっそうとしているけれど、想像図では平地以外はつるんとしてる。
襲ってくる敵兵を監視するためだと思う。

鳥居をくぐり、きれいに整備された道をもくもくと登っていく。

いつもはミドルカットの登山靴を履いている相方も、トレッキング(低登山、ハイキング)が多いので、軽く動きやすいローカットに変更。歩きやすいと絶賛。
御前曲輪にある顔出しパネル
小さなお社も
少し開けた本丸跡あたり

【高天神社〜馬場平】

本丸跡を抜けると、高天神社へ続く石段が。光がこぼれ、いい雰囲気。
ちなみに、北にある搦手門(からめてもん)ルートは、石段を登るとここに出てくる。

狛犬だけでなく牛がいるのは、高天神社に菅原道真公が祭られているから

石段を登ると、西の丸に遷された高天神社が現れる。天神様ということで、学業祈願の絵馬が飾られてる。こぢんまりとしたお社を抜けると馬場平という開けた場所に出て、遠くに遠州灘を一望するビュースポット。

社務所の瓦がいい味を出してる

【甚五郎の抜け道(犬戻り猿戻り)〜楞厳寺山(りょうごんじさん)山頂】

武田の軍監、横田甚五郎が武田勝頼に落城を報告するため、馬に乗って脱出したという道。別名、犬戻り猿戻りと言い、道が険しく犬や猿も行きかけて戻って来てしまうほど険しい尾根道が理由らしい。440年も前の武将がこの道を行ったかと思うと、なんとも言えない感覚。

縦走ラバーとしては、「そうそう、こういうのを待ってたんだよ」とつぶやきたくなる、
歩いてて気持ちのいい道

途中、急な坂も歩けれど、50分ほどで楞厳寺山(りょうごんじさん)に到着。東西に開け、遠州灘や富士山が見えるが、この日は富士山は見えず…。Googleマップで方角を調べるのもいいけれど、僕は「AR山ナビ」という山の名前を教えてくれるアプリを使ってます。

この日のおやつは、奥山方広寺の五百羅漢サブレと、みゃくみゃくせんべい。
サクッとした食感の羅漢さまが美味

【楞厳寺山〜搦手門(からめてもん)】

風が抜け、ちょっと寒くなってきたので上着をはおって帰路へ。

20分ほど歩くと車道に合流し、搦手門(からめてもん)駐車場までずっと車道。山が好きな人は、山頂で折り返すのもありかも。耕作放棄された茶畑で伸び放題になったお茶の花がきれい。

写真はありませんが、北の搦手門コースは結構な石段を登るとコースで、三日月井戸を通り過ぎ、石段を登り切ると高天神社参道前に出ます。山道を楽しみたいなら、南側の追手門コースがいいかと。

【おまけ】かけがわ茶エンナーレ

かけがわ茶エンナーレは、日本有数の茶産地である掛川市を舞台に、文化芸術と市民と地域を「縁」で結び、市の魅力を共に創造し、発信する「まちづくり芸術祭」です。

かけがわ茶エンナーレ
デザインスタジオUOによる「茶の周囲としての急須群 vol 2」。詳細はこちら
作品を展示している「竹の丸」は意匠にこだわった明治時代に建てられた歴史的建造物


彫刻家 石上和弘氏の代表作「アフターニュートンアップル」。詳細はこちら


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