【海外積立】税金はどうなる?①概要
海外積立をはじめるときに、最も気になることのひとつは税金ですよね。
「海外積立は税金かからないですよ~!」
「タックスヘイブンで運用されてるので非課税ですよ~!」
…なんて言われても、それが何を意味するかすぐには理解できません。
今回は、そんな海外積立の税金事情を理解していきましょう!
海外積立で得た利益に税金はかかるの?
結論から言うと、日本に住んでいる限り、海外積立で得た運用益には税金がかかります。
海外で運用したり、海外の会社と仕事をして得た収入だったり、海外の銀行口座に送金された所得であっても、日本に居住している場合は日本に税金を納めなくてはならないからです。
紹介者は
「海外積立の資産を海外口座に少しずつ引き出していれば国税局には見つかりませんよ」
「税金はかかりませんよ!」
と虚偽の説明をする人がほとんどだと思いますが、運用益にかかる税金を納めないのは脱税になります。
そう言って脱税を指南するのも犯罪です。
脱税が見つかると追徴課税というペナルティを課せられますから、最初からちゃんと納税した方が良いでしょう。
つぎは海外積立にいつ税金がかかってくるのか、どのように納税をすればいいのか、見ていきます。
海外積立で税金を払うのはいつか
では海外積立中にいつ税金を払う必要性が出てくるかと言うと、積立運用したお金を引き出した時です。
運用中はまだ運用の経過地点ですが、お金を引き出すときにはファンドを売却し、運用の利益が決定するからです。
●満期前に少しずつお金を引き出す時
●満期を迎えて全額を引き出す時
●満期後に少しずつお金を引き出す時(満期後分割引出しが可能かは会社による)
これらのタイミングで税金を払わなければなりません。
手元に引き出したお金は運用によって増えているので、増えた分の運用益が収入となり、確定申告をする必要がでてきます。
つぎは海外積立で得た運用益の確定申告のしかたについて見ていきましょう。
海外積立の確定申告のやり方
海外積立のお金を引き出した時に必要となってくる確定申告ですが、申告の方法が二種類あります。
総合課税で申告する方法と、申告分離課税で申告する方法です。
ふたつの違いが何かというと、他の所得と一緒に申告するか、分けて申告するかです。
●総合課税は他の所得(サラリーマンなら給与、個人事業主の事業所得、不動産や土地を売った譲渡所得など)と全部いっしょに申告します。
確定申告書B第一表という用紙に記入します。
このとき、引き出したお金は〈雑所得〉として記入し申告します。
●申告分離課税の場合は、確定申告書B第三表という、別の用紙に記入して申告します。
この場合、引き出したお金は〈配当所得〉として申告します。
★おまけ★海外積立の税金の利点
少し話は逸れますが、海外積立の税金の利点についてお話しします。
海外積立をする場合、オフショアの信託・保険会社を利用しますよね。
オフショアとは、税金のかからない租税回避地を指します。
海外積立で運用をしている間は、税金のかからないオフショアの会社に自分の資産を預けているので、いくら運用益が出ても税金を徴収されることはありません。
一方、日本では投資運用で得た益金に20.315%の税金がかけられます。
なので、日本の保険会社に資産を預けて運用した場合、毎年出る運用益に税金がかかるので、税金に利回りを持っていかれて、資産の増え方が小さくなります。
実際に、外資系保険会社の利率固定のドル建て保険でも、手数料を引いたあとの実質利回りは1.8%ほどです。
一方で、海外積立で正しい運用をしていれば、実質利回りで15%は普通に出すことが出来ます。
【例】
毎月3万円を20年間積み立てるシミュレーションをします。
〈利率固定ドル建て外資保険 利回り1.8%の場合〉
毎月3万円×20年×年利1.8%=最終資産8,658,572円
〈海外積立 利回り15% のちに20.315%納税の場合〉
3万円×20年×年利15%=最終資産39,907,336円(納税前)
39,907,336円-20.315%=最終資産31,800,169円(納税後)
運用中に利回りを税金に持っていかれることが、どれだけ不利か、これでわかりますね。
同じ金額を積み立てていても、オフショアで賢く運用することによって2千万円以上も最終的な利益の差が出てくるのです。
オフショアで運用をする海外積立の圧倒的な利点は、一目瞭然です。
【まとめ】
海外積立と税金について、ざっと見てきました。
ポイントは
●お金を引き出す時には税金を払わなければならない
●税金の申告方法は二種類ある
●海外積立は運用中が非課税なので大きな運用益を出せる
です。
次の記事では、得をする納税の仕方、タイミングについてお話ししたいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました!
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