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【スミス&サン】父から受け継いだ懐中時計の驚くべき価格とは

グリニッジで育った父親から贈られた金の懐中時計。ゲストの女性は、その時計にまつわる思い出を語ります。父親の隣人だった民間技術者が営むラジオ修理店で、父が手伝いをしていた頃の思い出話から始まります。その隣人との出会いが、父親をマサチューセッツ工科大学(エムアイティー)へと導いたという、特別な思い出の品なのです。

鑑定士はこの懐中時計の特徴や歴史的背景について詳しく解説し、ゲストとの会話を通じて、時計の隠された価値を明らかにしていきます。スミス&サンという有名な時計メーカーが製造した18金の懐中時計。その特別な機能と希少性が、ゲストを驚かせることになります。


父から受け継いだ特別な懐中時計

ゲストは、父親から贈られた懐中時計について語り始めました。「父はコネチカット州のグリニッジで育ち、隣人からこの時計をもらったんです」と、時計にまつわる思い出を紹介します。

その隣人は民間技術者で、自宅の地下室でラジオ修理店を営んでいました。「父はその人のラジオ修理を手伝っていたんです。父が後にエムアイティーに進学したのも、その人の影響だったと聞いています」とゲストは語ります。

スミス&サン製の特別な懐中時計

鑑定士は、この懐中時計がロンドンのスミス&サン社製であることを説明します。「彼らは有名な時計メーカーで、イギリス王室や海軍向けの時計を製造していました。クロノメーターや非常に精密な時計で知られています。スペイン王のために時計を作ったこともあるんですよ」

ゲストは「そういえば、うちの家族ではこの時計のことを『スペイン王の時計』と呼んでいました。どこかに書いてあると思います」と付け加えます。

特別な機能:パワーリザーブインジケーター

鑑定士は、文字盤の特徴を説明していきます。時針、分針、秒針に加えて、12時位置にある小さな目盛りに注目します。「これは巻き上げ表示、つまりパワーリザーブインジケーターと呼ばれるものです。時計がどれくらい動き続けられるかを示すんです」

実際に時計を巻くと、その小さな針が動き始めます。「これで、いつ時計を巻く必要があるかが分かるんです」と鑑定士は説明します。

トゥールビヨン:希少な脱進機

鑑定士が時計の裏蓋を開けると、さらに驚くべき特徴が明らかになります。「これは特別な種類の脱進機で、トゥールビヨンと呼ばれています」と鑑定士は説明します。

トゥールビヨンは、フランスの有名な時計職人ブレゲによって発明されたもので、重力が時計の精度に与える影響を相殺するために設計されました。脱進機全体が60秒ごとに1回転することで、どの方向でも均一な重力の影響を受けるようになっています。

「これらの脱進機は本当に珍しいんです」と鑑定士は強調します。

「スペイン王の時計」の真実

時計の内側には「海軍御用達」の文字とともに、「スミス&サン、ロンドン」のサインが刻まれています。さらに「スペイン国王陛下」という文字と王室の紋章も確認できました。

鑑定士はケースの刻印から、この時計が1904年に製造されたものだと特定します。

驚きの鑑定結果

鑑定士は、この時計の特徴や状態を考慮し、現在の小売価格を4万から5万ドルと評価します。この驚きの結果にゲストは言葉を失います。

鑑定士は「今日でもトゥールビヨンは希少で、非常に収集価値の高い機構なんです」と説明します。例として、パテック・フィリップの腕時計を挙げ、通常の18金モデルが約2万ドルであるのに対し、トゥールビヨン付きのモデルは20万から25万ドルの価値があると比較します。

「本当に素晴らしく、とても特別な時計ですね」という鑑定士の言葉に、ゲストは「特別な時計だとは知っていましたが、こんなに特別だとは思いもしませんでした」と感激の様子で答えました。

最後に

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引用
https://www.youtube.com/watch?v=byLbEzE9yHI&ab_channel=AntiquesRoadshowPBS


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