介護従事者の倫理について。ケアマネ研修に参加して④
「ケアマネは1カ月で国のお金をたくさん動かす仕事になる。利益主義ではなく、しっかりとした倫理観も持って仕事に従事して欲しい」
「介護保険の始まりを忘れずに、利用者さんの対応をして欲しい」
研修の時に言われた言葉だ。
その時は「利用分の9割(8,7割の人もいる)は国からのお金だから確かにそうだな」くらいに考えていたのだけど。
研修終わっていろんな事業所さんの話を耳にして驚くこともあった。
稀にではあるが、限度額いっぱいに必要のないサービス入れて請求とか、てこともあるらしい。(ほとんどの事業所は真面目にしてます!)
結局大きな会社に事業が集中し、地域の中小事業所は難しい立場となっているらしい。
それで、本当に必要なサービスは提供できるのだろうか。
必要な人に必要なサービスを。そして人材を。
事業を続けるためには儲けは必要だけど、それが主になってしまうとシステムが崩壊してしまう。
本当に困っている人が、サービスにたどり着けない可能性も出てくる。
また今は介護従事者の虐待も増えてきている。
「またか」と思ってしまうほどに、増えている。
報道されているニュースには心が痛む。
経験から思うのは、、これは氷山の一角で表面化きていないものもたくさんあるはず。
人材不足の状況から、職員の指導もできず、何とか目の前の人員基準をクリアする。
必要性が不透明なサービスを入れる。
介護従事者の倫理観は、利用者だけでなく、心のある介護従事者を悩ませるいる。
これからの介護保険を支えていくためにも、介護従事者の倫理観の向上は優先課題かもしれない。