Making
「モノ作りの世界」に身をおいている。「物」があふれかえるこの時代、結構ここに処すには心底シンドイと感じる。
言ってみれば、モノを産み続けながら生計を立ててゆく人生。長年ここに身を処す事によって、左から右、下から上へと全方位が見渡せるようになる。「モノ作りの世界」なんだから作っていりゃいいだろ?そうもいかないのである。モノが製品あるいは作品になり、それを今度は売らなければ生活が成り立たない。売買のノウハウを覚えるわけである。原価卸値売値etc、アーティスト気分だけでやっていれば即、死が待っている。
構想製作はもちろんの事、それを売り出すまでの道順をしっかりと把握して消費者に届ける。いやはや気を遣う事おびただしい。気遣いの出来ぬ人は先ずこの辺でつまずくかな?
人生様々な人間がいる。当たり前の事だが、ARTの世界も同様である。むしろクセの強さでは勝っているのではないか?
純粋なアーティストには謂わば世間の常識は必要ないかもしれない。破天荒、支離滅裂、オレオレ主義。会社務め人間達からは当然煙たがれる存在だ。がしかし、そこは世の中上手くできている。「必要ない」などという事はこの世に無い。何らかの役割が皆にはある。
夢希望を追い求めて、誰に何と言われようと今日も自分だけが歩む道を行くわけである。「常識」をわきまえながら本日もMAKEするのである。