もし日本維新の会が提唱するベーシックインカム制度が導入されると暮らしはどうなるかシュミレーションしてみよう!
東京新聞で日本維新の会共同代表の片山虎之助氏が端折って口にした6万円支給して生活保護を廃止する発言で物議を醸したこのベーシックインカム論であるが、簡単に説明すると
生活保護制度の中にある生活扶助という現金支給されている部分を申請なしに日本人の赤子からお年寄りまで誰もが6万から10万円の現金を国から支給されるという夢のような話である。
現在生活保護を申請するにはそれなりの理由や状況など最寄りの役所へ説明したりまた申請受理までも時間がかかり申請が降りても常にケースワーカーさんとの面談また支出の報告など様々な制限があるのが現実である。
これを日本維新の会は「誰もが最低所得保障を受けられる」「もし病気や失業などで生活が著しく困難になった時に自動的に生活が補償されるプログラムを受けられる」とされてるのでもしこれが実現すれば日本で生活する限り安心して暮らしていける事は確約されると言い切ってもいいでしょう。
さてではこの維新の提案する最低所得保障プログラムベーシックインカムが実際に運用された時の我々の生活がどう変わるかシュミレーションをしてみようと思う。
厚労省が言ってるサザエさんみたいな家族構想でなくそれこそ俗に言うワープア世帯から奨学金返済を控えた大卒独身者と母子家庭の生活保護受給世帯と3つのパターンを設定してシュミレーションしてみよう!
①関東近郊住まいの3人家族で世帯年収312万の場合。
父親35歳
父親は自宅から車で約20分にある物流倉庫にて仕分けの仕事に従事する。月収は手取り18万でボーナスなし。
母親28歳
自転車で約15分の場所にあるスーパーにてパートで勤務。扶養範囲内で月8万
子供小学2年
家賃65000円 2dk賃貸アパートで車は軽四で駐車場5000円
一家の家計はざっと
家賃65000円 水道含む光熱費17000円程 車の維持費月25000円程(ガソリン代や保険など月割して)通信費9000円程 食費25000円程
合計額141000円
父親の手取り18万+母親のパート代8万で月26万でそこから生活に関する支出が14万で残り12万。そこから給食費や修学旅行などの積立金また将来の学費など考えるととても遊興費などに回せる家計ではない。そして二人目を考えるのは尚更思いつかない現状。
これがB.I導入されると
家族3人なのでB.I1人当たり6万円×3
合計額18万が無条件に支給される。
生活に支出してる14万をここから使っても残金4万残る結果となる。
そこに世帯収入を足すと
18+8+4=30万が手元に残る計算になる!どれだけの積立があるか不明だがこの一家には最低でも4万ほど自由に使えるお金が毎月入る事になる!
②北海道のとある市内在住の23歳の場合
中小企業勤務で初任給手取り13万
市内1dkの賃貸アパートで家賃35000円
光熱費水道込み8000円(冬季15000円)
食費20000円
通信費13000円(スマホ割賦付き)
奨学金返済で20000円
合計96000円の支出
これでは遊興費はもちろん貯金もままならなく将来に不安しか残らない…
これがB.Iが導入されると
一人当たり6万円なので毎月の支出96000から60000を当てる事で毎月36000円へ圧縮!
毎月の収入130000から36000を差し引くと94000円の現金を残すことに成功!
③関西の都市部在住母子家庭で生活保護受給世帯の場合
母親42歳 病気の為就労不可にて生活保護受給
子供 中学3年
市内賃貸アパート2dkで家賃55000円
光熱費18000
食費15000
通信費6500
毎月の支出は94500円
生活保護の現物給付内の住宅扶助45000+母子加算(子供が15歳未満)+教育扶助で
161,960円(一級地の1の場合…)
そこから毎月の生活費の支出94500を差し引き67460円が残るのだが子供が義務教育終了時には母子加算及び教育扶助が終了するので13万辺りに母子加算+児童手当で28000加算されて158000円ほど。子供の大学進学時の奨学金借り入れの際は世帯分離しなければ借り入れする事は現状不可能であり問題になっている。
これがB.Iが導入されると
まず生活扶助の部分がB.Iになるので世帯数この場合は母親6万+子供6万で計12万
もちろん母子加算と児童手当と住宅扶助などは満額として残されるので単純に12万円が世帯としてまるごと残る事になる。もちろん大学進学時の制限など不問なので将来に影響を残す事もない。
つまり生活保護受給者の場合は6万円×世帯数分手元に自由になる現金が残ると考えていればよいだろう。
財源に所得税などを充てるので年収によって税負担が上がる事にはなるが昨今のデフレや安月給またワーキングプア問題などを鑑みるとこの政策は良いのではないだろうか?とと思われる。
このシュミレーションはざっくりとこうなるのであろうと想像の上で出してますので気になる方はまずは自分の家計などを見比べてみてやってみればどうでしょうか?
詳しい事は最寄りの日本維新の会の議員さんなどにお聞きになるのがよろしいと思います。