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海の龍いよいよ始動開始!台湾TPP正式加盟申請による日本の命運

Bloombergの記事より

その前に中国によるTPP正式加盟申請があったが日本の麻生大臣またオーストラリアのモリソン首相より拒否されあえなく加入の可能性がほぼ消えた中での台湾の正式加盟申請に興奮した人は多かったかと思います。

台湾がもしTPPへ正式加盟すると主力産業である半導体企業を始めとするハイテク産業の立地誘致やまた製品の円滑な仕入れなど加盟国にとってはメリット高い話にもなる。

また我が国も香港より国際金融センターと国際自由貿易港の地位が大阪.阪神.神戸へと移転する事が決定してる中での地理的にも近い台湾TPP加盟は非常にメリットが高く台湾に即発され韓国もここに加わるとこのインド太平洋地域に自由主義(シンガポールは除く)による巨大経済圏が誕生する事にもなり大阪を始め我が国の津々浦々までこの経済圏の恩恵にあやかれ非常に楽しみな事になる。

ただTPPへの新規加盟には全加盟国の統一された同意がなければならず先の中華人民共和国のTPP加盟に日豪加の反対表明で頓挫したように中国との関係の深い南米加盟国やシンガポールやマレーシアが配慮からの反対になる可能性もあり一筋縄で行かないという意見も多いのである。

問われる日本の真の国際影響力

よく日本はアジアなどではリーダー国や模範されるべき尊敬されてるなど耳にするが、この今回の台湾正式加盟申請により本当にアジアでリーダー国としての発言権や影響力があるのか非常に試される事になった。
つまりはインド太平洋でのインテリジェントな所はクアッドを象徴するようにNATO的な立場で日本も存在感を示すことは出来たが、経済や通商の舞台である"アジア太平洋"での中国の存在感は増すばかりで、これに対抗かつ国際ルールに引きずり込む形で発足させたTPPなのだが米国が参加する機運がない中やはり日本がリーダーシップを取らざる負えない限り台湾の加盟への決断は今後の日本の実力が問われるのである。
それは中国を激怒させ関係悪化を避けたい特にニュージーランドやマレーシアなどをどう安心させ納得させられるかが鍵であろう。

台湾は次の一手を考えてる

台湾からの視点で考えると仮にTPP加盟が失敗に終わってもEUとのFTAなどを軸にした新たな自由貿易圏を構築させるスキームは持っているはずだ。それは近ごろの台湾の東欧進出であろう…あと西側とロシアとの関係は悪化をたどる一方だが台湾とロシアとの関係はそんなに悪くない。あと中国の一帯一路構想に疑念や懸念を持ってる部分はロシアにもある。おそらくEUと台湾の新たな自由貿易圏構想にロシアのユーラシア経済連合を組み入れるシナリオである。ここには間違いなく韓国が参加するので対馬の向こうに巨大ユーラシア経済連合が誕生する。
つまりは台湾にとっては加盟の是非や結果はさほどテーマにはなっていないのあろう。


また枢密側にならぬように

とにかく台湾の正式加盟申請で先をとるか今をとるかという選択を迫られた日本であるがこれは個人的な考えで言うと、台湾にはTPP加盟を認めてさらに推進させる。そして中国には時間稼ぎとしてRCEPを軸に自由貿易圏については中国ともネットワークチャンネルは維持しておくのが得策だろう。とにかく二枚舌と言われようが豪州や米国のように強硬的な態度で中国へ出る必要もなければニュージーランドみたいに恐れが先行して迎合的になる必要もない。ただ石橋を叩いて渡るように慎重な舵取りを期待するだけである。

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