シリーズ アフターコロナ 第2 【旅行】
シリーズアフターコロナ 第2として【旅行】を取り上げてみたいと思う。
国内の観光業救済の為に始まったGOTO キャンペーンの効果もあってか徐々に観光地などで賑わいが戻ってきてる雰囲気はあるが依然として劇的な業績回復までは程遠い現状であるのは間違いない。幸いに四連休後また東京もGOTO対象となり初の週末もかなり人出が多かった割には感染者増加傾向も見受けられない。一定の安心感は取り戻せたかと思われるがやはり以前と変わったのは、人がそれぞれ三密防止に取り組みながら行動していた事が一番の要因ではないだろうか?ただこれが世界各国で同じ傾向であれば憂いなしであるがそうでは無いのがやはりこのコロナウイルスの厄介な問題である。
欧州ではバカンスシーズンに行動制限を解除して人々は思う存分バカンスを楽しんだ結果各地で爆発的な感染を拡げ結局限定的な行動制限など課せられる事になった。それにより欧州でも三密防止など認知されさらに喫煙と同等レベルで"三密" を排除する傾向になりつつある。確かに航空機や鉄道でもまず隣の席に座らせない為に2人分の乗車券を買ったりそもそも密になるリスクを避けたい為に自家用車での移動へ切り替えたりして、欧州のクリーン政策に逆行する動きになってるのが非常に悩ましい問題になってる。
旅行はしたいけど密は嫌だ!中にはオーバーツーリズム問題を抱えてる都市や観光地などでは歓迎される意見もあるがやはりこれでは今後生き残れるのはごく限られて来るのは明白だと考えられる。
アフターコロナの交通はどうなる?
LCC や高速バスなどひとつの箱に定員数を増やし安価に運ぶビジネスモデルは成功して、旅行者も安価に旅がしやすくなったのだがこのコロナウイルスによってそのビジネスモデルが破綻したのはもはや認めざる負えないと思う。
エアアジア 全路線12月5日で廃止 日本から撤退を正式発表
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201005/k10012649171000.html
徹底理由は
日本からの撤退を決めた理由について「エアアジア・ジャパン」は「継続的かつ広範な経費削減などの経営努力を続けてきたが、新型コロナウイルスの終息時期の見通しが不透明な状況において、事業を継続することは極めて困難であると判断し、事業を廃止するという苦渋の決定をした」とコメントしています。
GOTOもあり国内旅行に追い風の中運賃で有利なはずのLCCが撤退する要因は終息時期の不透明も去ることながらやはり"三密回避" という客からの懸念もあったのではないかと私は思う。
これは飛行機だけでなく鉄道やバスにも影響が出て戦略的に見直す時期だと思う。
三密回避するなら定員数を減らし、最低1mの距離のキープとなれば飛行機なら、
ワイドボディ機だと
窓側 ✖ (通路)通路側 ✖✖ 通路側(通路)✖窓側
ナローボディ機だと
窓側✖✖(通路)✖✖窓側
新幹線なら
海側
A✖✖(通路)✖E
バスだと
3列シート
窓側のみで真ん中の席はクローズ
4列シート
窓側のみ
こうなると定員数は半減以下で大量輸送する事で利益を上げるビジネスモデルは破綻したと言っても過言でないと言いきれる。
この半減分は顧客に価格転嫁せざる負えないので今後は旅行は手軽に楽しめる物ではなくなるでしょう。
もちろんただ価格転嫁するのでなく相当なホスピタリティーをつけて顧客満足度を上げる努力はしてくるはずなのでむしろ"乗って楽しい" "乗って快適" という物になるので移動は苦痛という言葉は死語になるかもしれない。
アフターコロナの宿泊は?
現在GOTO でかなり宿泊する客も増えてはいるがGOTO はやがて終了する物なのでむしろ終了後に本当の正念場が来るかもしれない。これも三密回避という概念から照らし合わせるともう団体ツアーなど呼び込む事は今後難しいかと思われる。そうすると客室は余りその分のランニングコストが経営を圧迫させる事になるリスクが生じてくる。これも交通と同じく客室数は減少するがその分広く非日常的な客室ともてなしで迎え撃つ宿泊施設が現れてそこに歩調を合わせて行くのではないだろうか?もちろんその対価は顧客が払う事になるがきっちり"お・も・て・な・し" に正当な対価を払える人が今後はお客様となっていくのだろう…。
後は家の近所や近郊への日帰りが殆どの人の旅のスタンダードになり以前のように気軽に海外旅行や遠くへの旅行などは夢のまた夢の世界に戻る事になるでしょう。
今回は旅行について書いてみました。これもやはり今のトレンドから鑑みて三密はまるで受動喫煙と同等レベルで論じられてる限りもはや今までどおりにはならないという事だけは皆様に理解して欲しいですね。これも参考にして今後の皆様のビジネスのヒントになれば幸いかと思います。