チ。地球の運動についてと考える、「現代の」天動説(ネタバレなし)

 もし、あなたの子供が『朝は太陽が昇ってきて、夜は太陽が沈んでいく。だから、太陽が動いているんだよね?』と尋ねてきたら、どのように返答しますか?

 きっと、「違うよ。太陽じゃなくて、地球の方が動いているんだよ」と答えるでしょう。しかし、子供はさらに鋭い質問をするかもしれません。『自転車に乗ると、すごい風を感じるよね。地球が動いていたら、すごい風を感じるんじゃないの?お父さんは、どうして地球が動いていると思うの?教えて。


最近、「チ。地球の運動について」というアニメが話題になっているので見てみました。普段シリーズものは見ないのですが、手に汗握る展開の連続にハマってしまい、毎週日曜日、abemaでの視聴が楽しみになっています。

第一話で登場した主人公が、地動説を証明する物語かな?と思いきや、前半部分での超意外な行動。

「はい!?!?!?」となりその部分だけ、10回くらい繰り返してみています。(遊戯王世代の僕にとって、海馬瀬戸のイケボがとても刺さります。)

ちなみに、天動説と地動説。どちらが美しいと感じますか?(拾いツイート)


・空って、どうして青いの?
・海って、どうして青いの?
子供からの純粋な質問。
多くの大人は、「分からない。知らない」と答えるでしょう。

さて、このnoteの冒頭の問いかけ。
「太陽が動いているの?地球が動いているの?」の質問には、
「地球が動いているよ。」と自信を持って答えることができますね。

しかし、あなたは「どうして地球が動いている(と信じている)のか?」説明することはできませんね。根拠は『えらい人が、地球が動いていると言っているし、みんなそう言っている。』という程度かもしれません。

 この話で考えて欲しいことは3つ。

1. 多数派の意見が、必ずしも正しいこととは限らない。

・1000年以上、大勢の人が「太陽が動いている」と信じていたわけですが、それは誤りでした。正しいことは、多数決で決まるものではありません。

・現代人は「地球が動いている」と知って(信じて)いますが、その根拠は知りません。「えらい人が地球が動いていると言っている」からで、そもそも疑問を持つことすらありません。

2. 見えているものを、直感的に肯定してしまう。

・毎日「太陽が昇ってくる」様子を見ていると、直感的に「太陽が動いている」という考えが正しいと信じてしまう傾向にあります。

・賢い人たちは、いわば直感・常識に逆らって、
「地球が動いていると仮定すると、、、◯◯なはずだ。」
「太陽が動いていると仮定すると、、、◯◯なはずだ。」

適切な問いかけ・柔軟な姿勢で観察することで、真実にたどり着いたのでしょう。

3. 技術の進化に伴い、常識が変わる。

・望遠鏡技術の発達により今まで見えなかった星が見えるようになったことが、「天動説」を否定し「常識」を塗り替えました。

どのように地動説が信じられてきたか?20分の動画がめちゃくちゃわかりやすいです。

「チ。地球の運動について」でも、上記のYouTube動画で解説されていた、火星の逆行、金星の満ち欠けが取り上げられ、「地球が動いているかも??」と話が展開していました。


現代の天動説 ー会社員は安定ー

 僕たちは小さい頃から「会社員」という選択肢があまりにも身近にあります。ドラえもん、クレヨンしんちゃんや、サザエさんといった、国民的なテレビアニメのお父さんは、みんな「会社員」。

 小さい頃から「会社員」として働くたくさんの人を見てきた。そのうちに「大学に行って、会社員になること」が正しい選択で、常識だと錯覚してしまいます。いわば「現代の天動説」

 「目的(やりたいこと)」を持った大学進学・就職ならいいのですが「お金をもらうための手段」であれば、立ち止まって考えた方が良いかもしれません。

1. 多数派の意見が、必ずしも正しいこととは限らない。
⇨大多数が、「会社員になれ」と言っているが、必ずしも正解ではない。

2. 見えているものを、直感的に肯定してしまう。
⇨「お金を稼ぐ手段は、会社員だけ?」適切な姿勢で見る必要がある。

3. 技術の進化に伴い、常識が変わる。
⇨SNSやAIの進化に伴い、もっと良い選択肢があるのではないか?

 昔の賢い人が、望遠鏡を通して宇宙を観察して「地動説」を主張したように、僕たちも社会の変化を観察し、自分にとって最適な方法を探す必要があるのかもしれません。「会社員になれ」という常識を疑いなく受け入れるのではなく、時には立ち止まって考えてみませんか?

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